タロットは語る |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

タロットカードには実に様々な種類のものがあります。
私が使用しているのは、カモワン・タロットというもので、南フランスのマルセイユ・タロットの一つです。
カードには人物や動物、事物が描かれていますが、カモワン・タロットの場合、人物の目線を重視します。普通のタロットでは、そのようなことは考慮しません。
目線が左右に向けられ、そこにカードが存在しないとき、新たにカードを引くという原則があります。
そして逆位置で出たカードは、その人の問題点を表示しているのですが、その下にも新しく問題点を解決するためのカードを引くという原則があります。
そのため、普通のタロットのように、「良い」「悪い」の結論だけを渡すということがありません。必ず解決方法も添えることができるのです。

こうして展開されたカードは、物語のように実にダイナミックで、一枚の大きな絵として出来上がってきます。
そこにはその人の過去、現在、未来が表示されています。

鑑定で相談者にお会いして、このカードが展開されると、よく泣く方がいらっしゃいます。絵物語を見、それを解説されるうちに、自然と涙が吹きこぼれてくるようです。
過去の辛い出来事、今抱えている不安、そんなものがあたかも鏡を覗くように見えてくる。自分が見えてくる。
そんな涙のようです。

そうして鑑定を終えられた方は、まるで心の中が浄化され、リフレッシュされたように去って行かれます。
新しい解決の鍵を手に。