はっちさん。
一緒にいて自然に感じる事。分かりあえる事。
これは重要ですよね。
愛の感じどころって、人体のツボみたいにたくさんあるんですよね。
でも、人によって「それ、そこそこ、そこが効くぅ~」みたいな感じ方は違うと思いますね。
はっちさんにとっては、それが何よりも重要なんでしょうね。
女探偵Kさん。
そういうお話でしたら、注目すべきところは行為の前と後でしょうね。
前と後で、男の態度や言葉がどう違うか。終わってしまったら、とりあえずどうでもいいやみたいになるのでしたら、これはもうアウトかも。
しかし、中には巧妙で、ずるがしこい男もいて、「この女をセックスの対象としてある程度の期間、確保しておこう」とか考えている場合、それでも見分けがつかない可能性もあります。
でも、もしかしたらこの読者の皆さんの中には、セックスをしたいから優しくしている男と、真実がある男の見分け方について、もっと良い方法をご存じで、実践されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
なので、「嘘つき男と真実男の見分け方」について、もしいい方法をご存じの方、どうか教えてやって下さい。
ただ、私の方から一つ、これは絶対に大事なことだというのを提言しておきたいです。
絵画の世界、美術品の世界では、贋作というものが宿命的にあります。
この真贋を見分けるために、鑑定士なる者が存在するわけなのですが、この鑑定士のプロはどのようにして作られるかご存じですか?
彼らにはどの作家のどの作品がいつ頃どのようにして創作されたかとか、時代背景とか、あるいは作家の技法や癖など、様々な知識も必要とされ、大変な勉強をしなければならないわけなのですが、そういう細かいところよりももっと重要なある方法で、鑑定士としての「目」を養うのです。
それは「本物」を見るということなのです。
作家の真作ばかりを、ただただ見る。
本物に漂っているオーラ、雰囲気、そういったものを見る目を、それで養うのです。
だからこそ、特にヨーロッパなどでは、この鑑定士のプロは裕福な階級の出でなければ、なれなかったのです(普通の市民階級では、そういう本物を目にする機会がない)。
これは「愛」の問題です。
お金なんかなくても、本物を見る機会はたくさんあります。
「この人が偽者かどうか」ということを、あれこれ考えるよりも、身近に存在する「本物」に注目して下さい。
恋人のこと、奥さんのことを、本当に愛している男がどうなのか。
それこそが、女探偵Kさんの悩みを解決する、遠回りのようでいて、一番近い道のような気がします。