中国西方地震と巨星の逝去 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

チベットの情勢は、依然として不安なままです。
3月は非常に危険で、その星の配置は3月いっぱいは続くということを前に述べましたが、このスター・エフェクトが実現する舞台となったのが、中国、この地だったということなのでしょう。
3月の予測で的中させ、あるいは微妙に外れさせたものが、すでにいくつかあります。
まず21日、中国の西方で非常に大きな地震がありました。M7.1ということですから、2月のスマトラで起きた地震に匹敵する規模です。東経81.4°北緯35.8°といえば、チベット高原かタクラマカン砂漠でしょうか。崑崙山脈の麓?
被害の程度はまだ伝わってきていませんが、私は3月で大きな地震が予測されるのは前半よりも後半の方が心配される、そして17日~24日の間には「負」のエネルギーが集中し、特に19日、22日というところでピークに達すると記事にしました。
まさにその狭間で起きたわけです。
そして想像通り、前半の頃に起きた地震とは比べものにならないものとなりました。

日本で発生する可能性は、これで減少したと思われます。
その危険もかなりあったのですが、やはり3月3日に行った皆さんが行った祈りが通じているのでは…と、そんな気持ちになります。
他で起こればいいというわけではないですが、今回の地震は中国でも人口密集地ではなさそうです。
ただ、現地がどのような状況なのか、ほかのニュースに日本人は夢中なので、メディアもあまり伝えてきません。

また私はこの時期に高名な高齢者が亡くなる可能性があるということも予測していました。そして、それは日本で起きるのでは? と考えていました。予測した時期はまだ終わっていませんが、その代表的な出来事が場所は違いますが、スリランカで起きました(チベット、インドなどと同じ危険エリア)。
それも世界的に高名な高齢者。

アーサー・C・クラークです。
1917年、英国で生まれたクラーク。亡くなったのは、まさに予測していた19日、移住先のスリランカでした。享年90才。
「2001年宇宙の旅」「幼年期の終わり」など、科学や宇宙などのテーマを正面から扱った数々の小説、科学評論を発表した、大御所中の大御所です。彼の書く小説は、人類の予言書とも言うべき性格を有していて、彼の書いたことが科学によって実現していきました。
氏の業績の数々は、世界中の作家、特にSF作家に多大な影響を与え、私たち物書きにとっては、もはや「伝説」の人物と言ってもいいでしょう。

小説の師であるM女史に勧められ、「幼年期の終わり」を読んだときの衝撃は忘れられません。すでに古典といえるSF。自動的に計算を行う機械(今風に言えばコンピュータ)とか、それはたしかにその当時はそういった表現しかできなかっただろうものが目につきながら、それでもその設定の精妙さ、スケールの大きさに痺れました。

巨星が去った。
偉大な先人の逝去に、襟を正す思いです。