私はよく求めるものを、本の中に発見することがあります。
たまたま手にした本に今、求めている答えや情報があったり、たまたま買って読んでいた本が、これから小説の仕事で取材に行く場所の歴史や伝承について触れたものだったり(もちろん本を買った時点では、そんな土地の仕事が舞い込むなんて知らなかった)という具合で、なんだかそんなときは巧妙に仕組まれているように感じるものです。
いうまでもなくこれらの現象は、シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)と呼ばれるものです。そして、誰の身にも起こりうるものです。
昨年からでしょうか。
世界情勢や地球環境の問題について、なかり敏感になって来はじめて、自分なりに何かできることはないのかと感じるようになりました。
できることといっても、個人でできることは限られています。そんな流れの中で、じつは「草の根クリーンアップ」(投げ捨て煙草を拾うなど、街を一人一人が率先してきれいにする草の根運動。テーマ別にブログ記事参照下さい)も始めたのです。
それにやはり、自分でできる最大のことは、今隣にいる人を愛することだと、なによりも感じるようになりました。
占いで出会う人、職場でいっしょに働く人、友人知人、なによりも家族や妻。
なかなか理想通りには行きませんが(笑)。
占星術で未来予測を行うのも、この考えから出ています。それが私にできることの一つだからです。
起きる出来事、特に良くない出来事(戦争や災害、疫病)を予知すれば、その予知によって未来は変わる。それを知らされた人々の意識によって変えて行けるからです。
ということは、間違っても人々に絶望的に未来のビジョンを与えてはならないのです。
「もうダメだ」と思えば、もうダメな現実が呼び寄せられます。
しかし、地震や国家間の戦争などは、なかなか意識したからといって変えられるものではありません。
そこで「祈り」という手段を使おうと思ったわけです。
これを去年からやり始めたのですが、今回、本格的に何人かの人が参加してくれる(もしかしたら、もっといたかも……当日のアクセス数はかなりのものでしたから)形で、できてしまいました。そこまで思っていなかったので、意外な嬉しさがありました。
祈りなんかに力があるのかないのか、これについてはまた日を改めて書きますが、じつはつい最近、同じようなことをしている人たちが日本にいるということが書かれた本を読了しました。
アカシック・リーディングの達人、ゲリー・ボーネル氏と江戸川乱歩賞作家の大先輩、高橋克彦氏の対談がまとめられた本、「五次元世界はこうなる」(徳間書店)です。
ゲリー・ボーネル氏の著書は、以前、「アトランティスの叡智」を読んだことがあるのですが、へたなSFなどよりも気宇壮大な超古代のビジョンがその中では語られていました。
真実かどうかということはともかく、個人的には大好きな世界の話で、そのすべてがボーネル氏がアカシックレコードから読み取った情報だということでした。
アカシックレコードは、地球の全記憶(過去、現在、未来)を蔵した超巨大なデータバンクだといいます。神秘主義者の間では、昔から話題にされているものです。
わかりやすく言うと、国会図書館みたいなもの。「五次元世界はこうなる」の中でも、ワールドワイドウェブがアカシックレコードで、我々人間は一人一人がそれに接続しているパーソナル・コンピュータというたとえがされていました。
個々のパソコンはその巨大ネットワークを駆使して、ワールドワイドウェブから情報を引き出すことが可能なはずですが、コンピュータも使い方が分からなければ、意味がない。
情報を引き出すことも不可能です。
ゲリー・ボーネル氏はまたその機能を十分に理解し、活用できる状態になっているということなのでしょうか。
そして、氏によれば、近い未来に「光の12日間」という出来事が人類を見舞うといいます。
12年間、その中でもなお中身の濃い12日間が用意されていて、これは2011年の12月16日から始まるようです。
それは現生人類がかつて体験したことのないもののようです。
本当にそれに立ち会えるのだとすれば、どきどきわくわくしてきます。
私は個人的には、今のこの世の中に生まれて良かったと思っています。
人類史上でも、希有な、大変な時期です。
あらゆる意味で、大きな節目に当たっていると思う。
この果てに人類が滅亡するようなことになるのか、地球がどうなるのか、あるいは未知の輝かしい未来が開けるのか。
ゲリー・ボーネル氏の提示する未来は、恐ろしくもあり、同時に私の不謹慎な好奇心を刺激してやまないものでした。
ともあれ、この対談の中で、ゲリー・ボーネル氏は日本と日本人の重要な資質について何度も語っています。
日本人がこの「光の12日間」を迎えるのに当たって、非常に有利な集合意識を持っていて、それは「和」の精神だというのです。
そして日本人の中には今、すでに地震が巨大な被害を出さないようにするためにそれを分散させたり、隕石が地球に衝突しないように地球にシールドを張り巡らせるように瞑想したりするグループが存在しているというのです(氏は個人的にそのグループの人たちと接触があり、それはすでに1万人くらいの数だという話です)。
ちょうど、今回の祈りを行う直前にこれを読了し、私は思わずため息をついてしまいました。なるほど。私が考えるくらいのことは、すでに誰かがやっていて当然。
しかし、自分がやろうとすることが無意味になるわけでもない。
すでにそのような方々が実在するからこそ、起きるべき悲劇も回避されているのかも知れないが、私も微力ながら、そのようなムーブメントに参画できたら……。
そんな気持ちでした。
ボーネル氏のいう、世界の次元上昇(アセンション)の訪れが、少し待ち遠しい気分です。
「五次元世界はこうなる」――スピリチュアルな刺激に満ちた対談集です。