イージス艦衝突事故について |  ZEPHYR

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イージス艦「あたご」とマグロ漁船「清徳丸」の衝突事故で、防衛省の二転三転する対応に、国民の不審と怒りが増幅している。
昨年からの情報漏洩事件、贈収賄疑惑、そしてここへ来てのお粗末としか言いようのない初歩的なミスによる衝突事故だ。
私は昨年暮れの占星術予測で、この2008年の前半期(7月末まで)、日本国民は頭に血が上りやすい、怒りを覚えるような状態になるのではないか、そしてそれが引き金になって政府に大きなダメージが与えられ、ひいては政変といった事態も起きてくる可能性があると指摘しておいたが、あまりにもシナリオ通り過ぎて、ある意味、ばかばかしさみたいなものを感じてしまう。

占星学的な観点からは、このところ起きている重大事件には、同種の背景があると言える。
沖縄のアメリカ海兵隊員による女子中学生暴行事件(この後、フィリピン人女性暴行事件、家宅侵入事件など、米兵による不祥事が沖縄では連続して起きている)と、今回のイージス艦衝突事故は、まったく同種のスター・エフェクトの別な現れだということである。
どういうことかというと、事件を引き起こしているのは、主に火星である。
火星と土星がしばらくの間、強力に社会情勢や社会現象に影響を与えるということは前にも述べたが、軍(自衛隊)はずばり占星術的には火星である。
また火星は男性の象徴でもあり、性や暴力もこの星の支配下にあるので、凶悪な婦女暴行事件の引き金を引いたりすることもある。

そして日本国民が怒りを覚えるというのもまた火星(=怒り)が原因で、火星が原因で火星の状態がさらに引き起こされるという、一種の悪しき連鎖が生じているのだ。

私が憂慮するもう一つの要因は、中国製冷凍食品に農薬など劇物が付着・混入した事件が、このまま両国の責任のなすりつけ合いに発展していった場合、日本国民が中国という国家や人民に対して、憤りを感じ始めるのではないかというものだ。
理性的な判断ができる人間ならば、これまで判明した事実関係から、原因はどちらかといえば中国側にありそうだということは誰にでも分かる。中国当局は体面やプライドばかり大事にせず、真剣に真相究明に当たって欲しいと願う。
でないと、北京五輪にも大きな影響が出る可能性がある(もっとも北京五輪が予定されていなければ、中国は今回の事件は「あり得ない」の一言ですませ、捜査協力などしなかった可能性も高いが)。

とにかく7月末まで、日本人が逆上することなく、冷静に事態に対処していくことを祈らずにはおれない。