№13の神が動くとき |  ZEPHYR

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今朝のラジオで作家の藤本義一さんが、13年前の震災体験について語っておられました。
阪神大震災の前日、やはり動物は異常行動を起こしていたのを目撃したと。
ご自宅の庭先で、イタチの親子が三匹、どこかへ移動しているのを見たという。イタチを見るというのも、珍しい話。
自宅の犬は、イタチを見てもなぜか吠えず、その日は一日うなり続けていたそうです。
またカラスは群れを成して飛び去り、スズメもまったく寄りつかなくなっていたと。
震災後、野良犬の集団は震源地から離れるように、東へ向かっていたとも。

直感、第六感、霊感とかいわれるものは、目に見えぬものだけに、人間が口にすると「そんなものはないよ」と信じない人は信じないのですが、そういう人でも、なぜか動物の見えぬものを感じる力については「そういうこともあるよね」というふうに変わってしまうことがある。
面白いものだ。人間も動物なのに。
藤本さんは野良犬が震源地から離れていたのに、逆に人間は震源地の方へ向かう流れを作っていたと証言。人間のそうした直感力の退化した現れだろうと、おっしゃっておられました。

大きな地震の前には、かならず前兆があるといいます。
大地の発光現象や、空の地震雲、そして数々の動物の異常行動。

13年前と同じく、冥王星が星座の境界をまたぐ時期が近づいてきました(阪神淡路大震災のときも、冥王星が星座移動する日でした)。
地底の神、核、プルトニウムの星、破滅と再生の星、冥王星。
この星が一つの星座を移動する時間が、約13年というのも奇妙な符号を感じます。タロットカードの13番、死神は「死と再生」の意味を持ち、数秘術でも13はカルマ・ナンバーで、同じような意味を持つからです。
冥王星は、ギリシア神話ではハデス(ローマ神話ではプルートー)という地下、冥府の神にあてられます。ギリシア神話は、主神ゼウスを中心とする12の神々がオリュンポス山から世界を支配しているという構図を持ちますが、このハデス(プルートー)は通常、このオリュンポス12神の中には組み込まれない、疎外された神です。
矮惑星に降格された冥王星そのものとも言えるでしょう。

1月26日、この冥王星が山羊座に入宮するというのは、しつこく繰り返してきました。
2008年の占星術予測も昨年の暮れ、出しましたが、この予測は基本的には2月以降のものです。
1月26日の予測は、じつはまだ前年の日蝕のデータから行わなければなりません。
先日、はたとある方法を思いつき、今、研究を進めようとしているところなのですが、理論的な根拠はありそうなので、参考までに今回の冥王星移動がもっとも大きな影響を発揮しそうな土地を挙げておきます。

北アメリカ大陸でヒューストン、ダラスなどがある、西経90°から100°の縦ライン。メキシコ湾や、メキシコシティーも要注意。
もう一点は、インド洋、インド(スリランカ)、ネパール、チベット、ロシアのノボシビルスケあたりの縦ライン。
地震大国、日本も当然注意が必要ですが、今回の冥王星は海外で強く機能するかも知れません。