聖夜の秘蹟 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

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昨夜の満月は神秘的でした。
写メにはとても映りませんでしたが、上空の薄雲に丸い月虹ができていました。もっとも色彩がわかるほどのものではありませんでしたが。
そばに火星も光っていました。

ところで、今日、クリスマスはなんの日か、皆さんご存じですよね。
キリスト教のいうところの救世主、イエス・キリストの誕生日。

ところが同じキリスト教でも、クリスマスが違う宗派があります。
ギリシア正教は1月7日。アルメニア政教では1月19日。
じつは、イエスの生まれた日など、誰も知らなかったのですね。
現在に至るキリスト教の主流が、12月25日をそれと定めたのは、実は当時の中東近辺で大きな勢力を持っていた光明神、ミトラの聖日を取り入れてしまったからなのです。
ミトラ教の神は太陽の神でもあり、冬至から太陽の日照時間が増え始めるこの12月25日を「神の復活」の時期と考えて、聖日としていたのです。

これをイエスの復活になぞらえたのでしょう。

実際には聖書には、イエスの誕生については「野宿している羊飼いの前に天使が現れ、メシア(救世主)が生まれたことを告げた」とルカ福音書にあるように、古代パレスチナ地方で羊を連れて野宿可能な季節、4月以降の温暖な季節だったことが記されています。
つまりイエスは山羊座生まれではなかったのです。
牡羊座から、せいぜい天秤座くらいのエリアに生まれているはずなんですね。

イエスの誕生日がもしわかれば、ホロスコープを書いてみたい、というのが占星術師なら、たぶん誰でも思うこと。
なにしろ世界で一番有名な歴史上の人物かも知れないんですから。