サンショウウオの話17/礼子 |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

山の中に帰省していた旦那が帰って来ました。
「ただいまー」
「おかえり」
「これドーモーへのおみやげ、青虫つきキャベツ」
「ありがと」
「これもおみやげドーモー用シェルターの植木鉢のかけら」
「うん」
「これはちょっと珍しいオトシブミとシジミチョウの幼虫」
「あの、ドーモーのおみやげばっかりなんですが」
「このシャクトリ虫はまだドーモーには大きすぎるから金魚にやろうか」
…もうメロメロですな。
サンショウウオと共に小学生が一人増えたような。