私は車に乗っているとき、たいていラジオを聞いています。
多忙なため、ゆっくりニュースを見ている時間もない私にとって、ラジオは貴重な情報源。
主に地元のRSK、あるいはFM岡山、FM倉敷などをリスニングしています。
意外にラジオはいろんな豆知識の宝庫で、リスナーの方からのメールや葉書に、感心させられることも多いのです。
ちょっと前、「いい夫婦の日」のあたりだったと思うのですが、パーソナリティーの方がこんなお便りを読み上げていました。
「結婚して子供ができると、『お父さん』とか『ママ』とか、お互いの呼び方が変わったりしますが、名前で呼び合うことも大事ですよ」
というような内容だった。
たしかに子供の誕生は、名前の呼び方の大きな転機です。
ごく自然に子供を中心にしての会話が発生していき、「パパは忙しいのよ」とか「ママのご飯は美味しいねえ」とか、普通のやりとりから、いつの間にかお互いも「パパ」「ママ」などで落ち着いていたりします。
それをとくに悪いこととは考えません。
ありだと思う。
お互いに愛情を持って呼び合えば。
私も家内からは今は「パパちゃん」と呼ばれています。この「ちゃん」あたりに愛情を感じたりします。
しかし、私は結婚当時から家内を愛称で呼び続け、子供ができてからも、その子供が大学に入ろうかという現在も変わらずにきています。
それは家内を「zephyrさんの奥さん」とか「○○ちゃんのお母さん」とかいう、没個性的な呼ばれ方ではなく、ちゃんとした一人の人間として相対していきたいという思いからそうしてきたのです(これ、ホントです。最初からそのつもりでした)。
結婚以前、家内にはもう一つの愛称があり、今でも職場ではそれで呼ばれているようです。
しかし、その愛称は結婚前の苗字からできた愛称だったので、苗字が変わった結婚後も夫である自分がそれで呼ぶのもどうかと思い、下の名前のほうで呼ぼうとしたところ、家内はその名前で呼ばれるのをあまり好まなかった。
それで家内がごく小さい頃、自分の名前をいうときに、舌足らずなためにちゃんと発音できなかったという、今私が使っている愛称で呼ぶことにしたのです。
それで呼ばれることは家内は嫌わなかったので、以後、ずっとそれできました。
子供を中心にして喋るときには、もちろん「ママ」「お母さん」という言葉を使いますが、子供がいても呼びかけるときはたいてい愛称です。
こういうのが家庭内に、ある種の空気をもたらすことが、実際にあるかも知れません。
子供たちから見るとママはママなのですが、家庭内には「ママ」以外の一人の女性がいるという響きを作るからです。
少なくともパパにとって、ママは○○さんという愛称で呼ばれるところの女性なのだという認識を、ほとんど無意識に作ると思うのです。
今ずっと「パパ」「ママ」でお互いを呼び合っているようなご夫婦、たまには恋人時代に戻ってみて、名前やそのときの愛称を使ってみて下さい。
かなり照れくさいと思いますが(*^▽^*)
でも、とっても新鮮で、かなりの効果があると思いますよ。
なんの効果?
決まってます。
寒い季節ですから、愛の効果を生むんです。