大学に合格しました(娘が) |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

娘へ。

まずは合格おめでとう。
志望大学を現在のところに絞ってからの、あなたのがんばりは見事なものでした。
かなり有利な条件で試験に臨めたとはいえ、推薦入試の試験はデザインのスケッチ実技オンリー。これまで美術にほとんど関わったことのなかったあなたには、大変な冒険と決断だったと思います。
中学以来続けていた演劇が、高校の方針で廃部になり、突然活動ができなくなったこと、進路指導の先生が美術部の顧問だったこと、そしてあなたに「描ける手を持っているから」と勧めてくれたこと。
すべては巧妙に仕組まれた流れだったように思われてなりません。
なぜなら父は、あなたが生まれる前に夢を見たからです。しかし、その夢の内容については、今は話しません。
あなたにはあなたのやりたいことがあるからです。

今まで違った畑を歩んできたのに、いきなり美術系の大学を選択する。
画くという行為で受験する。
これは大変なことです。それまで美術部に所属し、技術を培ってきたのなら、それは普通のことかも知れませんが、あなたにはもう余裕のないがむしゃらなチャレンジの日々だったことでしょう。
そして、この短期間で目を見張る成長を見せた。

試験当日、送りの車の中で溜息ばかりつき、昨日も「胃が痛い」といっていた。
大きなプレッシャーと戦い抜いたことは、あなたの一つの自信となるでしょう。

やり抜いたあなたを、私たち(私と妻)は誇りに思います。
ご苦労様。
とりあえずしばらくゆっくりと休みなさい。