サンショウウオの話14/礼子 |  ZEPHYR

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 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

溺れかけたドーモーはそのまま水槽の隅に行き、立ち上がって貼り付いてしまいました。意地でも水に入らんぞという意思表示でしょうか。水は残っていますが水深は3ミリ程度。手を付いても十分顔は水から出ます。
まあ倒れても大丈夫だからとそのまま放っておいたら、3時間後まだ立っていました。後ろ足というより尻尾で支えています。変なところに根性があります。後でまた行くとだいぶん傾いていました。水が浅いって早く気が付いてね。