サンショウウオの話13/礼子 |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

生命誕生35億年の歴史の中でもハイライトに上がるであろう出来事に、脊椎動物が海から地上に上がるシーンがあります。我々の遠い祖先が地上に上がったからこそ我々がいるわけで、実にドラマティックな選択をしてくれたものです。
その追体験がもうすぐできると楽しみにしていました。ドーモーのえらもなくなっています。旦那は水槽に炭を積み上げて登れるようにしてあったのを、石に換え陸地を作っていました。石を積むため水を抜いてまた再び水を注ぎ込むと…。ドーモーは必死に水槽の縁をあっぷあっぷ、今にも沈みそうです。あわてて水を抜きました。さっきまで水の中にいた癖に溺れるなー。いつの間に肺呼吸に?。
生命35億年のロマンがガラガラと崩れてしまいました。
うーん、彼らが水から出たから我々がいるわけで。凄い英断のように感じてしまうけど、実際はこんなだったかもしれませんね。追い詰められて仕方なく、ぼろぼろになって情けなかったのかも。茫然自失って言葉を背負ってますよ、本当に。