想像もつかない創造 |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

未来に何が起きるのか、通常、人知は及ばない。
とある人から、以前、私が「想像もつかないようなことが起きますよ」と警告していたことが、実現化されたという報告を受けました。
その警告を発した時点で、その方は今後起こりうる出来事についていくつか予測を立てられた。
しかし、カードは「神の家」逆位置。
「想像もつかないこと」は本当に想像もつかないものだと、思い知らされました。
たしかにその時点では、まったく予測のできなかった出来事が、やはり星やカードの上では現れるのだと。

このブログでは未来予測についても触れることがありますが、以前に警告していた「宗教関係」に絡んで起きる事件が、やはり実現されました。
当初はイスラム教圏やキリスト教圏の出来事と思っていたのですが、まったく違っていたので、これにも驚かされました。
ミャンマーでの軍による僧侶の殺害です。
世界の大宗教の中で、仏教ほど戦争と性格の合わない宗教はないだろうと私は思っています。
唯一絶対神を戴くキリスト教、ユダヤ教、イスラム教などは、他の神(と異教徒)を認めないという点で、どれも非常に好戦的になりうる性格を有しています。
それは歴史が証明しているでしょう。
仏教は、たしかに日本の歴史でもそれを取り入れる時点での戦乱や、戦国時代にも比叡山の僧兵力や一向宗による一揆などが戦乱の要因になった事実はありますが、しかし、仏教は本質的には他を滅ぼすような性格を持ちません。
それだけに仏教徒、それも僧侶が犠牲になるような事態は、考え辛かったのです。

ホロスコープにせよ、カードにせよ、その深遠なる啓示の深さには、ただただ驚かされます。

深刻な話ばかりではなく、とても心温まる話もありました。
前に家庭環境が原因での離婚に悩んでいたKさんに、久々にお会いしました。
深刻だった以前と違い、見違えるほど晴れ晴れとしたお顔でした。

聞けば、ご主人の転勤が決まり、それがまるで申し合わせたように、Kさんが引っ越しをしようとしていた方面に近く、そのことによって環境ががらりと変わる。もしかしたら、これは別れずにやって行けという天の啓示ではないかと。
ホロスコープを解読すれば、まさにそのような星の配置が。
カードも「神の家」正位置。
「神の家」には「天意を受け入れろ」という意味があります。
それによって運命の輪が良い方に回り始めるのだという暗示。

離婚などするのはもったいない、相性が悪いわけでもないし、二人以外のところに問題の根っこがあるのだから、それを解決すればよいのではないか――。
前にそのように占っていただけに、この天の配剤といもいうべき大きな変化には、やはりお二人の絆や未来においても共有するのであろう運命のようなものを感じないわけにはいきません。

人の幸せは、その人の思いが未来において創造されるのだと私は考えています。
こうなってほしいという未来があっても、いかにそれを思い描いても実現しそうにない場合もあります。
そんなときでも、やはり天はうまく駒を動かしてくれているのだと感じました。

なぜなら天(神)とは、私たち自身だからです。
私たち自身に想像もつかなくても、私たちは想像を超えた形で、常に未来を創造し続けています。

だからきっと、絶望がいちばんいけないのです。
だからきっと、希望こそが大事なのです。

希望とは「希なることを望む」ことです。
めったにないような、奇跡のようなこと。
望まない手はないのです。
望んじゃえばいいのです。

だけど、人は叶わなかったときのことを考え、がっかりしないように、つい先に失望の方を考慮に入れてしまいます。
でも、本当は、私たちはもっと大胆に、贅沢に、希なることを望めばいいのです。

本当にこういう以前に占った方が、いい報告をして下さること以上に、フォーチュン・テラーとしてやっている意味や喜びを感じる瞬間はありません。
聞けば、お二人はご夫婦でこのブログを読んで下さっているとか。
話題にもしてらっしゃるとか。
そんなお二人がどうして離婚しなきゃいけないんですか?