これまでのこのシリーズ記事を読んで頂いたらわかるように、「いい夫婦」であることは、決して一方通行では成立しません。
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片方がどんなにできた奥さんでも、対する旦那さんに感謝の言葉も行動もなければ、いずれうまくいかなくなります。
先日、記事にも書いたS君のように、結婚後、突然相手の女性が「あなたなんか愛していない」と態度を豹変させるようなケースもあります。
結婚前はやさしかったのに、後は突然ドメスティック・バイオレンスをふるうようになる男性もいます。
このようなケースでは、二人が「いい夫婦」に成長する以前に、その関係性が失われていることになります。
極端な話、言葉の通じない相手にどうやっても無駄、ということも現実にはあるのです(努力してみるのは価値がありますが)。
このような場合、基本的には早く別な道を歩むことをお勧めしていいと思います。
私の「夫婦円満の秘訣」は、万人に当てはまりません。上記のようなケースで、自分が愛を持って接すれば、やがては相手も……というような魔法効果は期待できません。
人の愛を食い物にする悪い奴も世の中にはいます。
というようなことを踏まえた上で、「夫婦円満の秘訣 part.3」は、
「男こそが円満の鍵だ!」
ということを申し上げたい。ですから、できたらこの記事は男が読んで下さい。
前回の記事のような感謝の言葉、もっとも欠けているのは男の方です。どう見ても。
それに現代の日本(また他の多くの社会)では、やはり女性が家事をすることの方がずっと多いのです。
男性はそれを受ける立場にあります(また、あろうとします)。
その是非はともかく、現状はそうなっています。
だからこそ、男は奥さんがしてくれる日常的なさまざまな事柄に、感謝しないと。
それがないからボタンが掛け違えられてしまうのです。
考えても見て下さい。
男の方が、ちゃんと「ありがとう」「ごめんな」と言えば、解決してしまう問題は実に多いのです。
それはお互い様ですから、奥さんの方でも「仕事お疲れ様。ありがとうね」というものがあるのが望ましいです。
しかし、仕事から男が帰ってきて、
「やあ、今日はきれいに掃除してくれたんだね。ありがとう」
とか言えば、奥さんもやった甲斐があるというものです。
そう言われたら、奥さんだっておかずを一品増やしてあげようとか、ビールを一本よけいに出してあげようとか(それがいい事かどうかは、まあ、さておき)、思うものです。
私たちより上の世代の男たち(私は今年45)は、こういうことをまるで「言ったら損だ」みたいに言いません。
でも、実際は言った方が得になるのですが(いや、損得ではないですよ、これは)。
気恥ずかしくて、とても言えるか! という感じですね。
こういう上の世代の場合は、ある意味、わかりやすいです。
しかし、若い世代もこうした「ありがとう」「ごめんね」の言葉は少ないようです。
結局、そういうことから奥さんは不満が溜まり、さまざまな問題が発生しています。
「あー、わるいわるい」
言い方にもよるでしょうが、こういう投げやりな謝り方は、謝ったうちに入りません。
気持ちがこもってないので、相手も許そうという気持ちになれません。
「サンキュ」とかでも、口に出るだけましなほうです。
でも、「ありがとう」というきれいな言葉があるのですから、照れずに言いましょう。
昔の人たちは戦前戦後、まだまだ男尊女卑的な発想が強く、そういう教育も受けていますから、言わないのは社会風潮、当時の常識的態度だったでしょう。
けれど、そういう呪縛が解けている現代こそ、男が夫婦円満の鍵を握っているのです。
まあ、今日の記事は自戒も込めて書きました。
私もそんなパーフェクトにはしてません。
でも、気持ちはいつもありますし、伝えるように心がけてはいます。