zephyrです。
いまさらなんですが、「エヴァンゲリオン」を見ました。
テレビ・シリーズを全部見るのはしんどかったので、総集編の劇場版とその続編のDVDを借りてきて、昨夜、鑑賞。
じつは「エヴァ」が話題になり始めた頃、ビデオで見ようとしたことは一度あったのです。
しかし、そのときは一巻か二巻で断念。
私たちは「マジンガーZ」の兜功児の「ロケット・パーンチ!」「ブレストファイヤー!!」という、ただボタンを押すだけなのにいちいち必殺技を叫ぶ、あの熱血型ロボットに端を発し、アムロとシャアの「そこか!」「させるか!」の丁々発止にとどめを刺された世代。
シンジ君の「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃ……」「ぼくがここにいてもいいの?」的な姿には、なんとも気分が萎えるものを感じて、やめてしまっていた。
エヴァはロボットではなく、人造人間ですが。
いまさら見る気になったのは、「エヴァ」の新作が作られるという話を聞き、またそれに連動して子供たちが「エヴァ」を見たがったという経緯があってのこと。
そして納得。
とりあえずメッセージ性の高い作品でした。人気になるのもわかる。
これは現代なお続く、病んだ社会の集合無意識から出現した物語だなと感じた。
まあ、なんといっても主要登場人物は全員、病んでいる。心が。
大人も子供も。
見ていると、私のようなタイプに人間は、イライラしてしまうのだけれど、それでも理解できなくはない。
それはやはり同じような闇(病み)が、現代人である私の中にもあるから。
カバラ、預言、神話、科学、人の闇。
混沌とした世界の先にあるものは?
新作のエヴァがどんなものになるのか、期待が膨らみました。
その一方で、シンジがめそめそしている横に兜甲児が乱入してきて、「ばかやろー、もっとシャキッとしやがれ、男だろう!」なんて、げんこつ入れてくれたらいいのになあ、などと考えてしまった私です(世界が壊れる? 失礼)。