ウルフォウィッツ世界銀行総裁が恋人の女性職員への大幅昇給を直接指示していたという事件が発覚した。新聞では前代未聞の事件として大きく報じている。
世銀の総裁はアメリカが指名するというのが通例だが、ブッシュ政権のイラク開戦に一役を担ったこの人物への反発は、もともと戦争に反対していたフランスやドイツに根強かったの。ついにこの事件で、欧米内部でも大きな非難が上がり、我慢も限界に達しつつあるようだ。
「不正な愛とカネ」の年だと予言していたが、世界銀行でこうした出来事が表面化するとは想像以上だった。
野球界の不正なカネの問題が後を絶たず、次々に明るみに出されている。報道されている事実など、氷山の一角にすぎないというのが、関係者の大方の意見だ。
山陰、宮城県沖、そして三重県亀山と、「10~18日の間」と予告した時期に次々に地震が起きてしまった。16日にも小笠原でかなり大きな地震があったもよう。
星の配置が告げるものの、あまりにも露骨な現れ方に、正直、怖さも感じるようになった。
毎日毎日、地震予知のためにホロスコープばかり覗き込んではいられないのが現実だが、あるいはこの研究を進めることで、もしかしたらある程度の場所の特定も可能にならないかという、ちょっと淡い期待も感じてしまう。そうすれば少しは人の役に立てる可能性もあるのだが。
とはいえ、やらねばならないことがいっぱいある。
大学の講義も先週から始まったので、毎回、この準備も必要だ。二年目に入って、少し余裕が出てきたかなという自覚がある。やはり何事も習うより慣れろ、である。
初回の講義の食いつきが良かったので、今日も楽しみだ。
他の先生がご自分の講義では絶対に口にできないようなことを喋っている(お立場というものが先生方にはあるから)。
私には守るべき立場などないので、ある意味とても気楽だ。
こういう無責任な人間でないとできないことも、世の中にはあろうかと思う。
何でもやっていいということとは、もちろん違うが。
私のなすべきことの一つは、既存の価値観とは異なる見方や意識を持つよう、若者たちに呼びかけることだと思う。
何も絶対に価値観や概念を変える必要などはないが(それを強要したら洗脳である)、私の与えたショックで何人かが目覚めたら良いと思うし、私の呈示したものを吟味した結果、やはり元々の価値観に落ち着いても良いと思う。
いってしまえば、それまでハンバーガーみたいなジャンクフードばかり食べてきて、それしかないと思いこまされていた人に、いや和食も素晴らしいし、フランス料理も、中華もイタリアンもあるよと、見せてその良さを示すことと同じだ。
それによって彼らの世界が広がり、選択肢も増える。
違った見方で人生にチャレンジできるようになる。
私の講義の目的はそれである。
あまりにも現代は、表面的には多様に見えながら、情報が氾濫しすぎて、世の中が見えすぎて(と錯覚しているだけだが)、生きていること自体がつまらないのではないか?
それが去年の講義を通じて、私が感じてきたことだ。
生きていることは、それ自体が素晴らしい。
何人かがそう思うようになってくれることが、私の願いである。