12月19日。
誕生日である。べつにどうってことはないが。
前日、非常にハードなスケジュールの日で、6人もの人間のお相手(占い)を行ったためか、かなり疲れてしまって、眠ってしまっていた。
目覚めてみると、2人の女性からメールが。
1人は今年、大きなものを失った女性だった。
もう1人は、今年大きなものを得た女性だった。
しかし、なにかを得るということは、同時になにかをゼロにすることでもある。
とくに結婚ということであれば。
ある別な女性から聞いたことがある。ある占術家の説によれば、今年は全員がゼロになる年なのだと。
たとえばレースでトップを快走していても、最後尾で今にも周回遅れになりそうであっても、ペースカーが目の前に入ってきて、全部の車の距離がほとんどなくなるようなものだ。
ほとんどなくなるどころか、ゼロになるのだと。
そのゼロの意味は人それぞれ違う。
しかし、それまで100であった人もゼロ。10や20であった人もゼロ。マイナスの人もゼロ。
リセットの年だということだ。そしてそれが今年の後半期に起きる現象なのだと。
さらにいえば、そのゼロをどう受け止めるかで、今後の人生も変わってくるだろうということだ。
私にとってのゼロはすでに起きている。しかし、別にそれが悪いこととは感じていない。むしろ必要な「足止め」であったと解している。
とくに大学での後期の講義。
そして来期のテキスト制作。
これらは非常に有意義なもので、実をいえばこれをやらなければ見えてこなかったものがある。
そしてそれが、今後の作家としての活動に重要な意味を持つことはまちがいない。
非常に苦しかったが、いい年だった。
はっきりそう断言しよう。
そういえば、先日、虹を見たと書いた。
不思議なものだ。
前の日曜日だったか、また虹を見た。車で走行中だったので、いくつかのシチエーションで三度も見えた。良い方に転がり始めると、その連鎖が起きるのかもしれない。だいたいそんなものだ。
さて今日は、私のかけがえのない友人にとって、大切な日だ。彼女は人生のパートナーを見つけ、今日から共に歩む道を選択する。
彼女に、今私が持てるだけの、めいっぱいの祝福を送りたい。
幸せになろうなどと思う必要はない。
ただ幸せになればいい。
どうか幸せに。