過去は過去 |  ZEPHYR

 ZEPHYR

ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

火曜日、大学で「風のターン・ロード」を使った講義を行なった。

自前の作品というより、やはり昔の未熟であった頃の作品はこっ恥ずかしい。

今回、講義で使用するために読み直してみて、あらためて思った。

別に悪いわけではない。

だが、今の自分からすると切れが悪い。冗漫。なんでそうくどいの? 大人ぶろうとしてるよ、この表現。

若さというのは、隠し切れない。


「認めたくないものだな。自分自身の若さ故のあやまちというものを」

なんて、シャアみたいな台詞が出てきそうになる。

しかし、自画自賛するわけではないが、たかが23、4歳の若造が書いたにしては、わりと人間描写も出来ている。自分が未熟だという自覚があったので、その分、当時は人間観察を必死になってやっていた。それが伝わってくる。


幸いにも当時、自分の周りには絶好の教材となる人間関係がいっぱい溢れていた。

もてるものを惜しまず使い切って、江戸川乱歩賞を頂戴できた。

やはりありがたいことだと思う。


しかし、過去はすでに過去でしかない。


大学アフターで、イベント会社のフォーシーズン を訪ね、担当のYさんと打ち合わせ。

新企画のイベントの原作の相談をする。

これまでにない企画で、問題は山積み。

そのほうが燃えるたちなんだけどね。


「リメンバー」も詰まっていた部分のパーツが適合。

ようやく、ちゃんと再開できそう。


前に進む。

とにかく進む。