火曜日、大学で「風のターン・ロード」を使った講義を行なった。
自前の作品というより、やはり昔の未熟であった頃の作品はこっ恥ずかしい。
今回、講義で使用するために読み直してみて、あらためて思った。
別に悪いわけではない。
だが、今の自分からすると切れが悪い。冗漫。なんでそうくどいの? 大人ぶろうとしてるよ、この表現。
若さというのは、隠し切れない。
「認めたくないものだな。自分自身の若さ故のあやまちというものを」
なんて、シャアみたいな台詞が出てきそうになる。
しかし、自画自賛するわけではないが、たかが23、4歳の若造が書いたにしては、わりと人間描写も出来ている。自分が未熟だという自覚があったので、その分、当時は人間観察を必死になってやっていた。それが伝わってくる。
幸いにも当時、自分の周りには絶好の教材となる人間関係がいっぱい溢れていた。
もてるものを惜しまず使い切って、江戸川乱歩賞を頂戴できた。
やはりありがたいことだと思う。
しかし、過去はすでに過去でしかない。
大学アフターで、イベント会社のフォーシーズン を訪ね、担当のYさんと打ち合わせ。
新企画のイベントの原作の相談をする。
これまでにない企画で、問題は山積み。
そのほうが燃えるたちなんだけどね。
「リメンバー」も詰まっていた部分のパーツが適合。
ようやく、ちゃんと再開できそう。
前に進む。
とにかく進む。