昨夜、ふっとその気になって、夜中に自宅近くの「蛍の里」へ出かけていった。
先週の土曜日は、「蛍祭り」だった。ずいぶん多くの人出で賑わったらしい。
蛍は日没後、二時間くらいがよく飛び回る時間帯なのだが、もう夜中だったのでさすがに蛍たちもおとなしい。
それでも明滅するグリーンの光を、いくつも見つけることができた。
一昨年の台風災害後、数が減っていたが、だいぶ元に戻ったようだ。
さて昨日、大学の講義だったのだが、山陽新聞社のFさんが取材に見えられた。
昨日の講義はこれまでで最低に近い出席数で、70に届かないくらいだったようだ。
その分、まともに講義を聴く生徒の比率が増えているわけで、教室内で写真などを撮る新聞記者がいたりするせいもあってか、非常に静かなものだった。
もっとも私の講義は、いつもだいたい静かな方だと思われる。
まじめに聞いてくれている生徒もかなり多いのではないか?
話してもいても、耳を傾けている生徒の顔があるというのは、心強くもあり、安心する。
「FACE」は三回目。あと二回はこの横山秀夫さんの作品を取り上げることになるが、あまり同じ事を続けると退屈かもしれない。おおかたの生徒も、あと二回は「FACE」だろうと思っているはずで、その辺の読みもあってさぼっている生徒が多いのだろう。
次回はここらで裏をかいて、またプリントでもくばろうか、などと、ちょっと意地悪なことを考えている。
何事も意表を突くのが、推理作家の性。