玄関先に来るやつら |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

このところ玄関先に訪問者が多い。


人間ではない生き物の訪問者だ。

といってもエイリアンが訪ねてくるわけではない(だったら面白いが)。


2週間ほど前になろうか。

娘が夜、あわてふためいて家に飛び込んできた。

「玄関のドアの外に蛇がいる!」


見にいくと、なんとなんと。

このあたりで「ねずみ取り」と呼ぶ、黒々としたご立派な蛇が。

長いロープがぐしゃぐしゃになったみたいに、傘立ての裏で用心深そうに潜んでいた。


毒蛇ではないので一安心。

それどころか玄関先に蛇が迷い込んでくるなんて、こりゃ、縁起がいいと思って、放っておいた。

一時間後には、彼(彼女?)はどこかへ消えていた。


昨夜のこと。

深夜に帰宅すると、玄関先に蛍の光がぽつんと一つだけ見えた。

「おまえ、こんなところに来てもつれ合いはいないよ」と言っておいた。


玄関の軒下にはツバメの巣が。

もう巣立って飛び回っている。


うーん。

しかし、書けば書くほど田舎だなあ。