昨日は怒濤のような占いの日だった。
そういうことがたまにある。一日のうちに五指以上の占いをすると、結構消耗するものがある。
グロッキー状態になることもままあるのだが、昨日はそうでもなかった。まだ余力があり、もうひと仕事いけまっせ、みたいな感じだった。
自分自身のHP(ヒットポイント)が上がった? 実際、占いの練度、読みの深さというのも、これまで以上に強化された気がする。
様々な人と昨日は出会った。そのすべてが女性である。
面白いのはまったく別々なところから来たはずの彼女らのうち、三人までもが共通したある特徴を持っていたことだ。その中身については、ごめんなさい、いえません。
不思議だなあ、と思う。
たとえば、同じ身体の場所に怪我をしている人々に、一日のうちに何度も会い続けるようなものだ。
あきらかにシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)だ。
不思議といえば、昨日占いをした人の中に、これで占いが四度目になる女性が一人いた。
彼女の悩み事、占いする内容は四度とも同じで、これまでに三度、常に同じ結論がタロットカードによって導き出されている。ただ彼女はかなり性急なタイプで、何ヶ月も状況に進展がないとイライラしてきて、ついまた同じ質問をしてしまうようだ(進展のある時期はいつ頃だということも前回教えてあげているのだが)。
で、今回もまた同じ占いをしたところ。
カードはまた同じ結論を、それも薄気味悪いぐらい同じカードの並びで示した。
こんなことが何度も続くというのは、確率論からいってあり得ない。
常に結論は「太陽」。助けてくれるのは「隠者」。
彼女の場合、状況や彼女自身のコンディションに基本的に変化がないので、カードは正直に、「前と同じですよ」と言ってくる。
これには当の彼女も寒気を覚えたようだ。もっとも結論は喜ぶべきものなので、「寒気」の中身はカードのすごさに対するもので、恐怖を覚えたと言うことではない。
しかし……。
思う。
自分が導き出していることとはいえ、あまりにも凄すぎる。
自分が凄いというのではなく、カードの起こすシンクロニシティ現象そのものが凄すぎる。つくづくこの世界、この宇宙は神秘なるもので満たされていると実感する。