先週の3/3、お休みをとって上野の国立博物館へ行きました。
西郷さんも静かに迎えてくれます。
とても良い天気、人も少なく、全く密ではありません。
本館から見る景色も平穏です。
3/3、つまり、ひな祭りです。
トーハクでは、おひなさまと日本の人形の展示がありました。
まあ、大きな立派なおひなさまが飾られています。
一番の驚きは、前川家伝来の極小雛道具。
江戸時代に作られたものですが、こんな小さな雛道具にとんでもなく費用がかけられたことがよくわかる凄まじい出来です。
将棋や囲碁の道具もあります。
江戸時代の財界人の財力はすさまじいですね。
3/21まで展示していますので、ぜひ、トーハクに行ってみてください。
次のコーナーへ行くと伊能忠敬の地図が展示されています。
歩いて測量して、なんでこんな精密な地図か作れるのでしょうか。
感動です。
また、シアターでは、洛中洛外図舟木本が紹介されています(有料)。
豊臣の最後の頃なので、洛中洛外図としては比較的最近のものですが、洛中洛外図ってその時代の京都の様子が分かって、とても楽しいんです。
昨日は、お休みをとって、どこかへ行きたいなと思って、御嶽神社へお参りに行きました。
御嶽神社は青梅から奥多摩へ向かっていく途中の御岳山山頂にあります。
久しぶりの御岳山です。
まずは、ケーブルカーに乗ります。
滝本駅は標高407m、終点の御岳山駅は標高831m、平均勾配22°は関東最大とのことです。
ケーブルカーを下りると、東京の景色が一望できます。
スカイツリーや東京タワーを見えるそうです。
東京を見下ろす景色は、なんだか贅沢です。
御嶽神社へ向かうのですが、ここからが面白いのです。
駅から神社までは30分くらい歩くのですが、神社の周りにはお店や宿屋がいくつもある町があります。
こんな山の中に町があるのは本当に驚きです。
ですが、江戸から御嶽神社参りのひとがたくさんいて、その人たちがこの町に泊まったのですね。出雲や富士山のように、御師が活躍したようで集落が残っています。
まず、江戸から青梅の先のここまで来るのが大変、その上、御岳山に徒歩で登って、やっと、この町に着くわけで、とんでもなく大変な旅です。まあ、箱根に歩いて行くよりは近いですが。
神社の周りには、参拝の碑がたくさん立っていて、平成に建てられた碑もかなりあります。
神社前の商店街でとろろ蕎麦をいただいて、参詣です。
商店街から最後のきつい上りです。
やっと上り詰めると、立派な拝殿が迎えてくれました。
さらに上ると標高929mの山頂には、奥宮(男具那社)の遥拝所があります。
日本武尊(やまとたけるのみこと)が祀られています。
日本武尊といえば、狼。
御嶽神社にも摂社、大口真神社(おおくちまがみしゃ)があります。
狛犬ではなく、狼が祠を守っています。
秩父三峯神社も、日本武尊ゆかりの神社で、御眷属は狼、大口真神(おおぐちのまがみ)ですね。
どちらも山の上の神社で、お参りするのには江戸時代の人にとっては大変な旅でだったと思います。
お参りを終えて、帰途につきます。
目の前の山の山頂が御嶽神社、そして、その前には、街の建物が見えます。
すんだ空気の中で気持ちの良い一日になりました
夏であれば、1日がかりでもっと周りを歩くのもいいですね。
ただし、ケーブル駅の周りの駐車場はそれほど大きくないので、土日祭日に行くのであれば、駅からバスで向かうのをお勧めします。