こんなことを言うと不謹慎に聞こえるかもしれないが
涙を流されている人に触れて愉気をするのが好き。
って、泣いてる人なら誰でもいいわけじゃなくって
自発的に整体指導を受けたいと愉気を受けてくれる人限定の話。
頭に愉気をしている時などは
至近距離で頬を流れる涙を目撃することになる。
涙を流されている人は
目の前にいるぼくの存在も忘れ
カラダを震わせている。
愉気を行っているぼくは思いっきりカラダを感じて
気を感じているので
脳内は静けさに満ちている。
愉気を受けている人は
カラダを震わせて涙を流しているとき
脳内の思考は静まっている。
すると不思議なことに８畳ひと間の整体指導室に
人間が二人いるとは思えない程の静けさが空間を満たしていく。
ほとんどの人間は生まれてから死ぬまで
ずっと脳内を思考でザワザワさせて
この人間体験を終えていく。
そのザワザワこそが不調和や不幸せの元だったりする。
そんなザワザワしているぼくたちが
２人揃っていても
静けさで充ちている稀有な時間。
それが涙している人に触れて愉気をさせていただいてる瞬間なの。
ぼくの整体指導室に初めて来室された方が
以前受けていた整体指導者の先生が亡くなって
７年ぶりに整体指導を受けるんですとおっしゃってご自身の事を語り出された。
そして、こんな事を初めて人に話せました
整体指導室って安心しますとおっしゃって
肩を震わせて涙を流された。
それから整体指導が始まって愉気を受けておられる時にも
再び涙を流されていた。
触れること。
触れられること。
気を伝えること。
気を感じとること。
どちらも相性がある。
相性さえ合えば
愉気を伴う触れるはとっても安心できるし
温かさが心に染みる。
全身で温かさを味わって感じていると
自ずから脳内は静けさで満ちていく。
思考ではない
言葉ではない何か
言語化できない何か
その何かは確実に伝わっていく。
その言語化できない何かが伝わっていくとき
２人の内的世界は静けさに満ちている。
その静けさを共有している瞬間のひとつが
目の前で涙が流れる瞬間でもある。
凝固していた感情、エネルギーが昇華している瞬間に出会ったとき
その場は必ず静けさに包まれている。
とっても美しい静けさに。
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