ぼくらが生まれてから死ぬまでのあいだ

 

ずっと止まらずに営まれているのが無意識運動。

 

体液、血液の循環

 

呼吸

 

吸収

 

排泄

 

ぼくらの自我意識はまったく無意識運動に関与していない。

 

いのちとは無意識運動の営みと言い換えてもいい。

 

この無意識運動、正確には誕生前から

 

卵子、精子の時代から存在している運動でもある。

 

 

 

 

 

受胎から3ヵ月ほどして松果体が形成される時期に

 

ぼくらの意識、わけ御霊、魂

 

様々な呼び名があるものがいのちに乗り込む。

 

 

 

 

 

あなたがこの文章を読んでいるのなら

 

生きているのは間違いない。

 

ってことは現時点まで生きてきたわけで

 

無意識運動が一瞬たりとも止まらずに

 

いまに自分を連れてきてくれたってことでもある。

 

 

 

 

 

だから、いのちの営みにトラブルを生じたら

 

無意識運動に働きかけるのが一番理に適っている。

 

 

 

 

 

その無意識運動の訓練が活元運動。

 

頭をポカーンとして

 

カラダの力を抜くことが出来ると

 

カラダは自らが動きたいように勝手に動き出す。

 

カラダがやりたい運動を気が済むまでやらせてあげる。

 

 

 

 

 

勝手にカラダが動き出しても

 

お腹に息を吸い込んで

 

お腹が膨らんだ状態でグッとこらえると

 

活元運動はいつでも止めることが出来る。

 

 

 

 

 

ぼく自身は激しい運動が出ても止められなかったことは一度もない。

 

大勢で行う活元運動の会で200人、300人が活元運動をしていても

 

止まらなかった人を見たことがなかった。

 

野口晴哉先生の講義録のお話でしか聞いたことがなかったのが

 

止められない活元運動だった。

 

 

 

 

 

ところが実際に自分が整体指導者になり

 

整体指導で愉気をしているときに初めて止まらない運動と出会った。

 

止めようとしても止まらない

 

うちから湧き上がる衝動によって突き動かされている活元運動。

 

通称・本物の活元運動と言われるこの運動に

 

出会える機会などなかなかない。

 

 

 

 

 

そんな活元運動にふたたび出逢うことが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

整体指導と活元運動指導を受けておられるご夫婦。

 

旦那さんは邪気の吐出によりあくびが出せるようになったのだけど

 

奥さんはみぞおちが硬くてなかなかあくびが出せない。

 

あくびが出せるようになったご主人を羨ましく感じておられた。

 

 

 

 

 

前回、正座の彼女の頭部第二調律点に気を通すと

 

彼女の頭部が揺れ出した。

 

受けておられた彼女は

 

ぼくが彼女の頭を揺らしていると勘違いしていたんだけど

 

ぼくは揺れている頭の邪魔にならないように

 

同調して動いていただけだった。

 

 

 

 

 

ゆらゆらと揺れる頭は

 

首からの上の緊張を解除したいというカラダの要求の現れだった。

 

 

 

 

 

そして今回も同様に彼女の頭部第二調律点に愉気をしていくと

 

ふたたび頭が揺れ出した。

 

 

 

 

 

前回より大きく揺れ出したので

 

ぼくの手が吸い付く頸椎と腰椎を併せて愉気をしていく。

 

すると腰、肩甲骨、腕まで動き出した。

 

出てきた運動を愉気でサポートしていくと

 

腕を畳に叩きつけだしたり

 

手で頭を叩きだす動きも出てきた。

 

ここまで運動が出ればもうサポートは要らない。

 

 

 

 

 

カラダがやりたいように動いていけばいい。

 

 

 

 

 

30分経過したので活元運動を止めるために

 

お腹に息を吸い込んでもらおうとするも

 

運動が激しくて息を吸い込めないし

 

自分でも止められない状態になっていた。

 

 

 

 

 

彼女に話しかけるとどうやらぼくの言葉は届いているみたい。

 

 

 

 

 

活元運動をやっておられる人でも

 

止められないほどの衝動に突き動かされる活元運動を体験したことのある人は極めて少ない。

 

本物の活元運動には一生出会えないひとも大勢いるからね。

 

なによりいのちがやりたいって目の前でのたうち回っているんだから

 

時間が許す限り付き合おうと決めた。

 

 

 

 

 

驚きながら隣で奥さんを見つめる旦那さん。びっくり

 

ぼくは彼女のカラダが愉気してほしい部位に愉気を続けていく。

 

 

 

 

 

途中で仰向けになってもらって

 

いのちが緩めたい部位にぼくが気を通していくことで

 

じょじょに運動が収まっていった。

 

 

 

 

 

結局、初めて出た活元運動が

 

止まらない本物の活元運動となった彼女は

 

呆然自失としていた。びっくり

 

そりゃ、そうだよね。

 

1時間以上、自分の意思とは関係なく

 

カラダが湧きおこる衝動によって動くという体験は

 

ものすごいインパクトがあったみたい。

 

 

 

 

 

実際に自分の手が畳を叩いているときは

 

下の階の会社の人に怒られないかしらと

 

脳内で心配したりもしていたんだそう。

 

活元運動は狂ったように動いていても

 

意識は普段通りのままだからね。

 

 

 

 

 

活元運動は目を閉じて行っていく。

 

自分の手が、勝手に自分の頭を叩いているのも

 

まるで他人事のように感じていたらしい。

 

なんで頭を叩いているんだろうってキョロキョロ

 

 

 

 

 

動かしているのは自我意識の「わたし」じゃないからね。

 

ある意味、自我意識からしたら他人みたいなもん。

 

カラダを、

 

そしていのちを動かしているのが自分じゃないことが

 

ハッキリと分かったみたい。

 

 

 

 

 

彼女が出逢ったのが「いのち」

 

 

ずっと一緒にいるんだけど

 

多くの人は「いのち」に出逢うこともなく死んでいく。

 

「わたし」が生きているという勘違いをしたまま。

 

 

 

 

 

だから彼女には

 

今日が誕生日ですドキドキ~「いのち」に出逢えておめでとうってスター

 

羨ましい~って伝えておきました。おねがい

 

 

 

 

 

※あわせて読むといい記事

 

 

 

 

野口整体指導室HP


 

ご提供中のメニュー

居心地の良いこころとカラダを取り戻す。自分らしく生きていくための整体指導。

 

心身について、より深く知りたい。

『気』を体験したい。

こころやカラダの不調がずっと改善しなくて困っている。

不調について原因不明と言われている。

 

新たな視点で心身について提案できる可能性があります。

お気軽にご相談ください。

 

 

 

リブログ・シェアは大歓迎です。

 

アメブロでは個別の相談や、メッセージに対する返信は行っておりません。