どんなに怖くありませんと言っていても

 

カラダが怖いと表現していたら

 

それは怖いんですってこと。

 

 

 

 

 

言葉ではいくらでも嘘をつけるけど

 

カラダは嘘をつかない。

 

カラダが語っていることが真実。

 

 

 

 

 

銀座の酒屋で配達をしていたとき

 

夕暮れになると

 

配達もほぼほぼ済んで

 

ゆったりとした時間が流れる。

 

HIPHOPグループのボーカルをしていた同僚は店前の

 

通りの真ん中で仁王立ちをして

 

タバコに火をつけて

 

煙をくゆらしていた。

 

ぼくは店頭に積んであるビールケースに腰を降ろして

 

そんな同僚を眺めていたら

 

同僚の後方から

 

今夜、銀座で呑むであろうヤクザご一行様が接近してきた。

 

ボスを囲むように20人くらいはいただろうか。

 

 

 

 

 

同僚はまったく気づいていなかった。

 

驚くだろうなあと

 

ぼくはワクワクしながら観客と化していた。

 

ヤクザご一行様は通行人を避けずに

 

まっすぐ直進しながら進んでいた。

 

同僚はまさにそのコース上に彼らに背中を向けて仁王立ちしていたてへぺろ

 

 

 

 

 

先頭には露払いのガタイのいい男が歩いていた。

 

露払いがスーッっと手を挙げて同僚の背中を

 

ものすごくソフトに押しのけた。

 

トラブルを最小限にするために身につけたであろう

 

絵になるくらいのソフトタッチ。

 

 

 

 

 

当時、同僚は渋谷のクラブで観客700人くらい集めていたので

 

夜のクラブでは王様だった。

 

腰まで届きそうな長髪。

 

 

 

 

 

背中を押しやられた同僚は

 

ハァ~、何しやがるんだと言わんばかりの表情で

 

振り向いた。

 

 

 

 

 

その瞬間、同僚の視界にはヤクザの一群が目に入ったはずだった。爆  笑

 

 

 

 

 

生まれて初めて「血の気がひく」を生で見てしまった。

 

頭からシャッターを下ろしたように青くなっていく同僚。

 

カラダは恐怖を表現していた。

 

無意識運動は思わず本音を表現してしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

浅草の吾妻橋のたもとにあった居酒屋でキッチンとホールで働いていたとき。

 

昼間の舞台の稽古のために終電を気にせずアルバイトをするために

 

バイクの免許を取得してバイク通勤をしていた。

 

お店の裏側が隅田川の堤防になっており、そこにバイクを置いていた。

 

その場所はちょうど屋形船の発着入り口の隣だった。

 

 

 

 

 

22時くらいだっただろうか、

 

オーダーが落ち着いたので一服してきていいよと言われ

 

自分のバイクにまたがって一服していたときに事件は起こった。

 

 

 

 

 

店裏に設置されていた業務用冷蔵庫に向かって

 

立ちしょんべんをするじじいが現れたのだ。

 

「おい、お前どこに向かってしょんべんしてるんだ!」

 

と注意をしたんだけど

 

そのじじいは臆することなく

 

放尿を止めることもなく見返してきた。

 

そのまったく悪びれもなく見返してきたじじいを見た瞬間

 

こいつ堅気じゃないかも

 

厄介なことになりそうな予感がした。ガーン

 

 

 

 

 

じじいは最後まで用を足すと

 

こちらに歩み寄ってきて

 

「わしに言っているのか?」 

 

とこずいてきた。

 

既に脳内では手をだしたらまずいぞと、アラームが鳴り響いていた。

 

「他に誰がいるんだ。お前も自宅にしょんべんされたら嫌だろうが。」

 

と言い返したら

 

じじいが

 

「若い衆~」と大声でいい放った。

 

 

 

 

 

ビンゴ~ゲロー

 

 

瞬時に置かれた状況を把握した。

 

じじいは屋形船で忘年会を終えたヤクザの組長だった。

 

オーマイガー滝汗

 

状況は最悪。

 

店裏で、堤防と柵に囲まれていて逃げ場はない。

 

 

 

 

 

ぼくは居酒屋の制服を着ていて

 

しかも足元は調理場で履いているゴムのつっかけサンダル。

 

どう見てもヒットマンには見えない。笑い泣き

 

 

 

 

 

走ってきた奴らも何か声をかけるなり

 

質問してくるなりするだろうと思ったが

 

甘かった。

 

先頭を走ってきた奴にいきなり顔面に拳を叩きこまれて

 

いきなり口が切れて血が飛び散ったゲッソリ

 

 

 

 

 

よく新聞にのっている記事みたいな状況。

 

ヤクザとトラブルになって起きる死傷事件やん。

 

いったい何人いるか分からない。

 

40人くらいいたんだろうか。

 

手を出したら確実に死ぬ。滝汗

 

 

 

 

 

こちらも武術をたしなんでいたので

 

殴ってきた奴がふだんサンドバックを殴り慣れている拳であることは瞬時に理解した。

 

この空手野郎と距離をとるのはまずいと

 

口が切れた瞬間に掴みかかり

 

野郎をヘッドロックで羽交い絞めに。

 

ところが逆上されて柵に押し付けられて

 

投げ飛ばされてしまった。

 

柵ごと倒れ、投げ出されたぼくはそのまま後ろ回り受け身をとり距離をとったけれど

 

相手は角材を手にして襲いかかってきた。

 

 

 

 

 

人数が多すぎる。

 

どう考えても勝ち目がない。

 

どうせ殺されるのなら

 

こいつら殺れるだけ殺そうと肚が決まった。プンプン

 

5~6人くらいなら殺せるかも

 

つっかけサンダルを後ろに蹴り捨てて

 

迎撃態勢で飛びかかろうとした瞬間。

 

 

 

 

 

角材を振り下ろそうとしていた野郎とぼくのあいだに

 

若頭みたいな男が

 

「謝れ!」

 

と割って入ってきた。

 

 

 

 

 

迷わず人生で初めての土下座を

 

しかも本気でしていた。

 

若頭みたいな男は

 

ぼくの目の色が変わって攻撃する決断を感じたんだと思う。

 

 

 

 

 

彼が割って入ってくれていなかったら

 

隅田川に浮いていただろう。ゲッソリ

 

その日は奇しくも彼女がお客さんとして居酒屋に来ていて

 

事件の後にダイジョウブ?と声をかけてくれたのだけど

 

ぼくは悔しさと恐怖で手が震えていた。滝汗

 

ぼくのカラダは恐怖を感じていたことを如実に物語っていた。

 

 

 

 

 

そう、カラダは嘘をつけないんだよ。ゲロー

 

 

 

 

 

無意識運動で表現されてしまう恐怖は

 

確実にカラダに刻まれてしまう。

 

だから後日であっても読み取ることもできてしまう。

 

なので恐怖の痕跡をカラダに見つけたら調整してあげなきゃいけない。

 

でないと、カラダが、無意識運動が再び動きだしてくれないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

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