現在の西洋医学的な治療内容というのはサインバルタ、セルシン、レキソタンといった薬の服用なのですが、どうも最近の体調から思うに、こうした薬は激痛化現象とか自律神経の著しい失調には効果があるような気がしますが、慢性の鈍い痛みや不調にはそこまで効果があるかどうかはちょっと留保をしたくなってきたようにも思えてきました。

 

というのも、2か月ほど前まではめまいや動悸、軽い健忘といった明らかにこれまでなかったような不定愁訴が出るようになり、こうした症状は上記の薬の服用でかなり軽減したのですが、現時点で依然として残る症状は陰嚢や下腹部の痛み、腰痛、尿が溜まると膀胱付近が痛い、便が溜まると腰・陰嚢・下腹部の痛みが強くなり独特の「心ここにあらず」の心理状態になってしまう、膀胱付近や腰の痛みによる早朝覚醒という現象です。

これらの症状は日によっては無症状に近いこともあって、症状の軽い日が増えてきたようには思うのですが、すっかり無症状というわけでもないので、このまま現在の処方を継続することで症状が消えることを期待はしていますが、そこまでの劇的効果はついぞ得られないという可能性もあるかもしれません。

 

尿が溜まると膀胱が痛い、便が溜まると腹部や腰が痛いというのは現象だけ取り出せば膀胱直腸障害といってもよさそうで、手技療法の専門家からは腰の変位を指摘されたりもしているのですが、西洋医学的な検査では「腰椎には異常なし」となってしまうので、この辺は西洋医学では検出できない(ないしは検討の対象になっていない)腰や骨盤周辺の複雑な反応があるのかもしれません。

もとい、機械や検査で説明できる人間の生理現象なんてのは生命活動のごく一部にすぎないでしょうから、個人的には東洋医学的なアプローチのほうにシンパシーを感じてるのです。

 

で、このところ感じている抗うつ剤による治療の問題としては、自身はどうもサインバルタを増量してから便秘傾向になってしまったように感じています。

以前は過敏性腸症候群のような下痢傾向のほうが強かったのですが、最近はコロコロした乾いた便になりがちで、こうした便秘になりやすい便が溜まっている間は腰や陰嚢、膀胱付近がずっと痛い、しかし、排便したりするとこれらの痛みはかなり楽になる、ということです。

 

この便秘傾向が精神系の薬によるものであればむしろ処方が症状の悪化に一役買っているのかなとも思うのですが、便秘になる要因としては運動不足とか食べ物の問題(小麦とか粉類は詰まりやすいように感じている)、腸の機能低下などもあるので、一概に薬のせいにはできないかもしれません。

ただ、便秘とか便の出にくさが症状の悪化を左右していることは間違いないと思っていて、もし薬の副作用で便秘になっているなら、むしろ薬の影響で症状が悪化するということすらあるのかなと思ってしまいます。

 

もとより薬による治療も症状を緩和する程度の意味しかないように感じており、自身としては姿勢の矯正や体操などのボディワーク、さらにはその背景にある心理的問題(精神状態によって体は歪む)が根本治療なのではないかと思っています。

 

自身は10年以上前から腰痛や肩こりを感じており、これは過労や体の使い方の問題もありそうですが、その前提として過労になるまで働いてしまう強迫観念的な性格とか環境にも問題があったのかなと今になって思っています。

人間関係も、切るべき人間関係、逆に新たに構築したらよいであろう人間関係というのがありそうで、こういうところも症状の経過に影響しているように思われます。

何か自分に手放せないこだわりとか、人間関係などがあると、改善の道を遠ざけてしまうのかな、なんて思ったり。

 

ですので、仮に、どの治療も奏功しなかったとしても、数年経つうちに人間関係や環境が変わっていくことで自然に症状が改善していくというストーリーもありうるかもしれません。

転地、転職、転婚、の世界ですね。

 

まあ、次々とブログを更新していることからもわかる通り、不調のことが頭を離れないというのが自身にとっての課題でもあるのですが、常時痛みや不快感があるのを忘れろ、というのも現実には難しいんですよね…。

医療者の中には「脳がしつこく痛みを覚えている」という、ひとえに脳の問題としてこうした慢性疼痛をとらえる方もいらっしゃり、実際そういう面もあるとは思います。

また、誰かの気を引きたい、注目を集めたい、という自分でも気が付かない深層心理によって、「いつまでも病人でいたい」という甘えのような心理が病気を長引かせるということもあると思います。

 

自分の中にもそういう面があるかもしれませんが、しかし痛みの原因がひとえに脳だけの問題のようには思えないというのが現時点での自身の印象でして、おそらく西洋医学では原因が特定しにくい何かしらの不調が具体的に体に生じているのではないかと、つい思ってしまうのです(脳の問題だったらサインバルタですっかり治ってほしいところです)。

 

具体的な体の問題の一例としては、一義的には、仙骨や腰椎、腸骨の変位(つまり筋肉の過緊張と過弛緩)による陰部神経痛というのを考えており、体操や仙骨の周辺を蒸しタオルや温熱器で温めるといったケアもしています。

あと、意外な要因としては目の疲れも腰などに影響するので、目に蒸しタオルを当ててて目の疲れを緩和するのもよさそうです。

この辺は整体の知見が非常に精緻な人間観察と経験値を持っていると感じていて、整体的なアプローチがよいのではないかと思っています。

 

最後に、仙骨周辺の問題について参考になりそうな動画をひとつリンクしておきます。

 

【ギックリ腰】仙腸関節ならココ押して

 

最近は体の重心の問題も考えていて、自身は前傾姿勢とか体の重心が前寄りになる傾向があるように感じており、そのこと自体に良し悪しはないのですが、この辺も症状に関係しているのではないかと思っています。

また、人は疲れてくると重心が外側(足でいえば小指寄り)にかかってしまうようで、この辺は整体はもちろん、合気道とか古武術の身体操作も参考になると思っています。

 

不快症状を常に感じてしまうというのは大変に気が滅入るものですが、お笑いを見たり、子どもと遊んだり、何か一時的でもよいので痛みを感じない時間を作ることができれば「痛みを感じずに済んだ」という成功体験が心の勢いのようなものになって、その勢いでよくなっていくということもあるかもしれません。

抗うつ剤でそうした勢いを得ることができればそれに越したことはないのですが、自身が薬に懐疑的なせいもあってか現時点では薬では軽快はしてもそこまでの効果があるかは保留したくなってきてしまったので、引き続き体操やボディワーク、生活習慣の改善などがメインになるのかなと思っています。

プラセボ効果というのもあるので、本心から「これで治る」と思えばそれで治ってしまうこともあるのでしょうが。

 

相変わらず、揺れる体調と心理状態ですが、自分というものを認識するにはよい鍛錬だと思う日々です。