相変わらず便が溜まってくると腰痛が悪化し、便が出ると腰痛や腹痛は楽になるという傾向があります。

過敏性腸症候群といってもよさそうですし、椎間板ヘルニア(排尿障害や排便障害を伴うことがある)の症状といってもよさそうです。

下痢になると腰痛になることがあることからわかるように、大腸や膀胱といった内臓の不調が腰痛として現れることもあるようですが、便が溜まることによる物理的な圧迫・刺激が神経痛を起こしているようにも感じられます。

個人的には、腰椎・骨盤・仙骨の歪み、内臓下垂や内臓の位置がおかしくなっていることがその背景にあるのではないかと思っていますが。

 

 

前置きはここまでとし、今回は会社や組織にお勤めの方を念頭に置いた話題ですが、慢性前立腺炎は休職理由になるかという問題について。

 

結論としては、「なる」と言えると思います。

なにより自身が休職中ですので……。

 

もっとも、いくつか前提があります。

まず、ここでの休職というのは有休や代休の消化ではなく傷病による休職を指しています。

ですので休職するに際しては診断書が必要となります。

 

問題は診断書の内容でして、おそらく泌尿器科で慢性前立腺炎という診断書をもらっても(そもそももらえるのか?)傷病による休職理由に該当しないかもしれません。

慢性前立腺炎という診断で傷病休職ができるかは健保などの規定によると思いますが、自身はなんとなく泌尿器科で慢性前立腺炎という診断書をもらったとしても休職理由にならないような気がしたのと、慢性前立腺炎も間質性膀胱炎も広い意味では身体表現性障害と言えると思ったので心療内科で診断書をもらい休職しました。

実際、心療内科で症状なり経過をごく簡単に説明したところ、医師のほうから身体表現性障害であるという言質をいただき、診断書をいただきました。

ですので診断書をもらうのであれば泌尿器科よりかは心療内科などのほうがよいかもしれません。

なお、健保では身体表現性障害という診断名で問題なく傷病休職ができるとのことでした。

 

なぜ自身が休職に至ったかというと、しばらくの間、抗不安薬やトリプタノールといった抗うつ薬を服用せずに経過観察をしていたところ、またぞろ症状が悪化してきて、腹痛などに加え、動悸、めまい、迷走神経反射といった割と日常生活にモロに影響する自律神経失調となり、およそ仕事にならなくなったからです(この2年間で2回も救急車を呼んでしまいました…)。

一番症状がきつかったのが1年ちょっと前でしたが、この頃は全身の関節が痛い、全然力が入らない(駅の階段を登るのもやっとの状態)、強い痛みが何日も続いて三日三晩くらい一睡もできない、腰・睾丸・腹部が痛みを通り越して感電したかのようなビリビリ焼けるような感じになって立ってられない、腹部の痛みが強すぎて嘔吐する(腹壁はカチカチに硬かった)、なんてこともありました。

過去記事でも触れましたが、この頃の尿の色は赤茶色くて、白いフワフワしたものが浮遊していたりもしました。

 

そうした状況の中、ほうほうの体で泌尿器科を受診するものの、「慢性前立腺炎」という診断のもと、ハルナールやベオーバ、セルニルトンといったおなじみの処方(少なくとも自身にはさほどの効果がなかった)にとどまることが多い、というのが慢性前立腺炎を患う者の悲哀ではないかと思ったりします。

 

上記のような強い症状は間質性膀胱炎を診療し続けてウン十年という医療者の処方によりかなり改善したというのは過去記事で触れた通りです。

この抗うつ薬や抗不安薬でかなりの程度痛み症状は軽快して、しばらくは薬なしでも仕事を続けることができていましたが、数か月前から再び自律神経失調が亢進してきたような感じがしたのでやむなく休職にいたった、という次第です。

 

ただ、休職に際して、いくつか問題というか悩ましいこともあります。

 

ひとつは休職をするということ自体、すごくハードルが高く感じられ、大所帯の組織や会社ならまだしも、自身の勤め先は小規模で、自分が抜けることで現場には大きな負担がかかることは明白でした。

コロナ前までは、懇親会という名の接待飲み会が終わってから会社に戻って仕事を再開するとか、土日仕事も結構入るのに代休は消化できない、なんて環境でもあり、普段からせわしないのにここで自分が抜けたらどれだけ迷惑をかけるか…、と迷うような心境もありました。

ただ、これについてはいよいよ体が言うことをきかなくなったので、吹っ切れたというか「これは休まざるを得ないな」と思いました(ついに観念した、という感じでしょうか)。

というか、そういう環境からくるストレスや体への負担に気が付かない、顧みない、顧みる余裕がなかったことが不調の大きな要因だったのではないかと、今になっては反省しています。

 

次に問題になるのは診断書でして、上記のとおり、なんとなく慢性前立腺炎という診断では休職理由にならなそうに思いましたし、自身の症状は身体表現性障害そのものと言って差し支えないので心療内科で診断書と処方をいただくことにしましたが、症状が軽い、さほど辛くないという場合には身体表現性障害という診断にもならないかもしれません。

また、慢性前立腺炎や間質性膀胱炎、そして身体表現性障害も、一般の人には説明してもどういう不調なのかの理解を得にくかった印象がありました。

自律神経失調と言えばまだわかりやすいかもしれませんし実際そういう面もあるのですが、オ〇ン〇ンやらキン〇マ、肛門や会陰部が痛いとか、頻尿、排尿時痛、膀胱痛がするというのも、シモの話なので勢い他人には話しづらいという人もいらっしゃるかもしれません。

骨折などの怪我ではないので全治何週間とか、全治までの期間が見通しづらいというのは職場にとっては迷惑というか、対応に苦慮するところだと思うのですが、「いつごろ復帰できるかのめどを立ててほしい」などと言われても、こちらとしても困ってしまうという面があります。

 

完治するまでどのくらいかかるかわからない、という問題は、心療内科における治療がいつまで続くのか、いつまで休職するのか、という問題にも関わります。

心療内科の治療は、処方により無症状の状態を目指すというような方針だと現時点では理解していますが、いまだに無症状とは言い難く、自身も「いつまで経っても無症状にならない」という経過になることを懸念しています。

(ちなみに心療内科では症状がもっと早くに消えることを期待していたのか、処方も当初の用量から増量となりました)

まあ、治療なり通院が長くかかるなら、それはそれでよいのですが、処方を変えたり用量を変えても一向に症状が消えない、となると心療内科の医療者としても対応に苦慮されるかもな、と想像してしまいます。

 

ご存じの通り、慢性前立腺炎や間質性膀胱炎はすぐには治りづらいと言われていますし、数か月の休職なりで完治するのかというと自分でも心もとないです。

ただ、心身が疲れているなら一時期の休養は悪くはないでしょうし、「自分が頑張らねば」と思い込むような性分、認知の問題を見つめ直すには、せわしなさから離れる意義はあると思っています。

この点については、体操や手技療法といった取り組みもしているので「万事休す」というにはまだ早いと思っているのと、むしろ最近は東洋医学とか手技療法的なアプローチのほうにシンパシーを感じているので焦らずに取り組んでいくつもりですが、先が見通しにくいというのはいくらか不安材料になるかもしれません。

 

復職についてはまだ先のことなので今考えても仕方ないですが、ご存じの通り症状には波があって、無症状かそれに近いような時・日もあれば、強い症状が出る時・日もあって、それが予測不能のことも多いというのも悩ましいですね(症状が強くなる時はその前駆症状というか「これは来るな」という予感がするものですが)。

いったん無症状になって復職しても、また悪化するとか、復職して半年・1年とか経って再び悪化するとかもありえそうです。

そうならないようにと思って色々取り組んでいますが。。。

ですので、職種によっては発症前後で全く適性が合わなくなるというケースもあるかもしれません。

電車の運転手とか、航空管制官が頻尿ではアカンわけですが、普通のデスクワークの人でも社外の人と面会するようなシーンではしんどい局面はあるかもしれませんね。

この辺は職場の理解も必要でしょうし、何なら環境を変えるという選択も出てくるかもしれません。

 

病人面してあんまりダラダラするのも性に合わないのですが、こうした性格が招いた症状ともいえそうで、葛藤というか、モヤモヤするところもあります。

ですが、自分の調子が悪いことを受け入れたり、他人に助けを求めることを遠慮なくできるようになる、というのが必要な取り組みのひとつでもあると思われ(マインドフルネスの本でもそう書かれていた)、実際そうしてみると新たな発見とか他者とのつながりを感じることもできるのではないかと思います。

 

 

というわけで、慢性前立腺炎は休職の理由になるのか、という話題でしたが、一定の条件を満たせばできるのではないかというお話しでした。

 

診断書をもらうなら泌尿器科よりかは心療内科のほうがよいかと思っています。

もっとも、多くの方がいろんな治療をしても治りづらいというのが現状だと認識しているので、休職したり心療内科の処方を飲めば治るのかというと、そうとも限らないというのは改めて付言しておきます。

 

 

それにしても、相変わらず屁が出る日々です。

これが良い屁なのか、悪い屁なのか、それが問題です。