今回は便通と膀胱痛の関係について感じていることを話題にしてみようと思います。

これも素人の想像ですが、もしかしたら、膀胱痛による早朝覚醒や、早朝覚醒ではないにしても日中不快感や気持ち悪さが出るような症状というのは、便通(腸による膀胱への圧迫?)とも関係しているのではないかという気がしているというお話です。

 

さて、頻尿症状には時折「膀胱訓練」という排尿を我慢する行動療法が推奨されていたりしますが、間質性膀胱炎とか慢性膀胱痛の場合、個人的な印象では現時点ではこれに懐疑的です。

 

先日、某資格の更新のためにちょっとした講義を受講してきたのですが、講義の1時間ちょっとの間、次第にめまいというか、フラフラするような感じがしてきて、いわゆる迷走神経反射の軽い状態というか、その前駆症状のような状態になりました。

気持ち悪いというか、ワナワナするというか、独特の集中力の低下がして「心ここにあらず」のそわそわした状態になってしまいます。

 

講義終了後におしっこ(少量でした)をするとすぐに不快感が消失したので、おそらくこれは尿意からくる迷走神経とか自律神経の混乱・失調なのではないかと思いました。

 

間質性膀胱炎の方で、症状が強くでるときは畜尿すると激痛になるということがあり、実際、自身も一時期は文字通り一睡もできないことがありました。

歩くと多少は痛みが緩和される気がするので、ひどいときは夜中の3時だろうがひらすら近所を歩き回るということもしていましたが、過去記事でも書いた通り、こうした激痛症状はセルシン、トリプタノール、レキソタンといった精神系の薬でかなり軽快しました。

 

自身もご多分に漏れずドクターショッピングを繰り返してきましたが、慢性前立腺炎という診断のもと「あなたの膀胱はこれまでなまけていたから、おしっこを最初は5分でよいから我慢してみて」とおっしゃる医療者もいらっしゃいました。

また間質性膀胱炎の解説の中には「膀胱訓練は自分でできる水圧拡張術」的な表現をするものもあるようです(では、麻酔までかけて実施する水圧拡張術の意義って何なのだろうかというのがつい疑問に思えてしまいます)。

 

仮に膀胱訓練に一定の治療効果が望めたとしても、少なくとも自身の体調に照らすと、尿意を我慢すると上記のような不快感、日常生活に困難を生じるレベルでの症状がでることもあり、個人的には膀胱訓練に治療効果があるのか現時点では疑問です。

畜尿すると痛みや不快症状が出るという疾患と説明されているのに、方や尿を溜める訓練をしましょう、というのは(条件反射のような脳の反応を是正する行動療法的な意味があったとしても)症状の増悪という点においては何だか矛盾を感じる思いがします。

 

で、この、畜尿すると迷走神経反射のような気持ち悪い感じ、痛みや不快感が出るという症状は便通とも関連しているかもしれないと思っています。

これも過去記事で話題にしましたが、自身の想像では、直腸とか膀胱に隣接する部分に便が溜まったりすると、それが膀胱を圧迫したりして痛みや不快感、迷走神経反射のような気持ち悪い状態になってしまうのではないかと感じています。

間質性膀胱炎の症状を抱える方で便秘傾向のある方の場合、宿便が出ると全体的に不快症状が軽くなることがあるのではないかと想像しています。

また、便が膀胱を圧迫しないまでも、間質性膀胱炎ではおそらく過敏性腸症候群を併発することも多そうで、膀胱というより腸そのものの過敏な反応として便通時に迷走神経反射のような症状がでるのではないかと思っています。

(下痢のときに冷や汗がでるのと同じようなものだと思っています)

 

すると、一つの想像として、明け方に膀胱痛がするという現象ももしかしたら宿便の影響とか、宿便でないにしても何らかの要因で膀胱あたりが圧迫されていることが要因なのではないかという想像が芽生えてきます。

膀胱訓練には懐疑的と言いつつ、自身はしつこい性格なので気が変わったら徹底的に膀胱訓練に励むという検証に乗り出すこともあるかもしれませんし、膀胱の違和感で早朝覚醒をしたときには、寝ぼけながら寝る姿勢を変えたり、下腹部にじっと手をあててお腹の硬さや痙攣のような症状がないかとか、いろいろ観察や実験もしたりはしているのですが、膀胱の不快感には宿便による膀胱の圧迫とか、内臓下垂(あるいは内臓の位置のズレ)が絡んでいるという仮説も成り立つかもしれません。

腸骨というのは文字通り腸を支えているのではないかと思うのですが、骨盤の歪みとか姿勢の問題で内臓が本来あるべき位置からずれてしまっているような場合には、それが膀胱への負担になっているということは何だかありえそうな気がしています。

(排便時の尿の出方〔段階的に出るような気がする〕も何らかのヒントがあるかもしれません)

 

精神系の薬では便秘が起きやすいと聞きますが、仮に宿便が膀胱に影響するなら便通のケアというのも(治療というより)痛みや不快症状がなるべく出さないようにするという体調管理の意味では重要かもしれません。

また、ドカ食いしたり大食すると膀胱に不快感がでるような感じもあって、これも胃腸が膀胱を圧迫したり、内臓の位置がずれたり、胃腸の機能そのものが弱っていることを示唆しているかもしれません。

なお、間質性膀胱炎におけるいわゆるNG食は現時点では全く気にしていませんで、自身の体調に照らすと食事内容より食事量の多さのほうが負担になるような印象があります。

 

自身の取り組みとしては、和食中心の食事にする、よく噛む(←これが思った以上に便通に効果的だと感じました)といったことをまずは意識しています。

噛むことによって口腔内に唾液が分泌されてアミラーゼというものが働くようなのですが、これが便通にも密接にかかわっているようで、ちょっとしつこいくらい噛むような食べ方をすると確かに便の調子もよい感じになってきた気がしています。

 

あと、食事の際には、お茶や水、みそ汁などの液体で口の中の食べ物を流し込まないようにする、というのも心掛けていて、これも噛むこととアミラーゼの働きを発揮させるには有効ではないかと思っています。

自身は分づき米を食べていますが、麦飯や雑穀米なども白米よりかはよく噛まないといけないので、オススメできそうです。

 

なお、過敏性腸症候群では下痢と便秘を繰り返すことも多いですが、大腸の機能は副交感神経に関係するらしく、胃腸炎などの明白な要因によらない機能性の便秘・下痢についてはやはり何らかのストレスが関与しているのかもしれません。

(陰陽五行では大腸は肺との関係があるとされているようですが)

 

噛むことや便通については、参考になりそうな動画もリンクしておきます↓

 

医師も知らない真実の話【消化器は食道から直腸までではない!】大切なのはアミラーゼ、リパーゼ、IGA、IGM、IGD【吉野敏明】

 

女性、高齢者に多いのはなぜ?便秘になる理由〜前編〜

 

「早朝覚醒が宿便からきているのではないか説」はあくまで仮説に過ぎませんで(睡眠時に便意が亢進するというのも考えにくいですし)、シチュエーションを考えれば寝冷えとかもありうるかもしれません。

 

便が溜まると独特の不快感、気持ち悪さが出るというのは自身の体感なので一般的な傾向ではないかもしれませんが、なるべくこれを軽減するためは「よく噛むこと」が思いのほか効果的ではないかと感じているというお話でした。