まずはこちらのリンクをご覧ください。

 

デュロキセチン(サインバルタ)の効果と副作用

 

精神系の薬であるSNRIの一種であるサインバルタについての解説ですが、この間の個人的な印象では自身の様々な不快症状・痛み症状にはサインバルタが一番効果があったように感じており、現時点ではいろんな症状はほぼ消失といってよい状態になっています。

サインバルタ、セルシン、レキソタン(頓服)といった内容です。

 

もっともやっかいであった睾丸(精巣上体)の痛みもゼロとは言いませんが「ほぼ」ゼロといったところで、排尿回数もほぼ人並み、みぞおちの膨満感は若干残っている、という感じで、現時点では寛解と表現してよいように思っています。

いわゆる過敏性腸症候群のような消化器系の症状にも効果があると思います。

 

もっとも、まだ服薬を続けている(減薬段階ではない)のと、環境調整の第一歩としてしばらく仕事を離れているという状況もあるので、今後どうなるかはまだわかりませんが。

 

上記リンクにもあるように、サインバルタは慢性疼痛への適用が広がってきた比較的新しい薬で、以前に飲んでいたトリプタノールといった抗うつ薬も慢性疼痛治療ではメジャーな処方のようですが、トリプタノールなどの三環系抗うつ薬は場合によっては認知症のような状態になる可能性があるとかで、心療内科領域ではサインバルタのほうが選択されやすいのではないかという印象があります。

 

サインバルタは抗うつ薬の一種ですが、特徴的な効果として痛みを抑制すること、ストレスによる尿意の強まりや尿失禁にも効果が期待できるとされていて、(うつ病というより身体表現性障害といった)痛み症状、身体症状が前面に出ているケースでは比較的早く効き目を実感できるとされているようです。

実際、自身も2週間も飲んだら改善を実感できたので、症状の軽減、改善にはSNRIによる治療もありではないかと思う次第です。

 

泌尿器科でこうした薬が処方されることは、おそらく実数としてはあまり多くはなさそうなので心療内科に相談するというのもありではないかと思われます。

泌尿器科で慢性前立腺炎とか間質性膀胱炎と診断されるケースでも、心療内科にかかればおそらく身体表現性障害といった診断のもとサインバルタが選択されるケースは結構あるのではないかと想像するところです。

 

もっとも、こうした薬による治療というのも対症療法に近いと思っています。

慢性疼痛は、痛み→筋肉・血管・内臓の緊張→発痛物質の放出→痛み(次第に痛みの閾値が低下して激痛化)、というスパイラルとして説明されており、確かに脳のセロトニンを調整したりすることは体調を普通の状態に戻す意味では効果的だと思うものの、結局ストレッサーとなるものを除いていかないと根本治療にはならないかと思うからです。

 

ストレッサーとしては心理的・社会的要因が良く挙げられると思われ、自身もそういう面が強く影響はしているだろうなとは感じます。

ただ、過敏性腸症候群が胃腸炎をきっかけに発生することも多いという解説を聞いたりすると、中には何らかの疾患が慢性前立腺炎や間質性膀胱炎(神経因性膀胱を含む)の「引き金」になるケースもあるのではないかと想像しており(←あくまで素人の想像です)、「検査では検出しにくい尿路感染症が引き金になることも案外多いのではないか説」は依然として興味深い領域です。

 

個人的には薬による治療もさることながら、体操などのボディワークやストレスとなる環境、あるいは自身の認知(自分なりの価値観や倫理観、常識)を変えるといった模索も必要ではないかと思っています。

環境や人間関係が変われば、ガラっと良くなるということも珍しくはないのだろうなとは思います。

 

というわけで、個人的には薬による治療としては三環系抗うつ薬もよいですが、SNRIによる治療も効果的ではないかと思っているというお話でした。

(いわゆるSSRIについては自身は服用の経験がありませんので触れませんでした)