自身はいわゆるハンナ型潰瘍といったびらんが膀胱内にできているのかは、膀胱鏡を実施していないのでわかりません。

現時点で潰瘍があるのか、かつてはあったのか、これからできるのか、皆目わかりませんが自身としてはどちらでもよいという心境です。

 

◆腸と思しき部位の痛みは慢性炎症?

ただ、慢性のにぶい腹痛(お腹を押すとアチコチ痛い)については大腸の走行に沿っているようにも感じられ、過敏性腸症候群のようでもあるし、もしかしたら潰瘍性大腸炎的な状態にも近そうです。

もちろんそうじゃないという可能性もあるわけですが、神経性の痛みなら急に差し込むような痛みが特徴的だと想像するところ、基本的に常に痛いというのは、前回話題にしたガスやおなら以外であれば、何らかの炎症が生じている炎症性の症状なのかなとも思ってしまいます。

ついでにいうと膀胱内の炎症も、潰瘍性大腸炎の潰瘍と似たようなものなのかなとも思っていますが。

いずれにしてもストレスの影響は大きそうで、ある種の感情の抑制といった状態がお腹を硬くさせ、腰やら胸椎やら、全身の姿勢が狂ってくるような状態でもあろうかと思っています。

 

◆絶食療法の可能性

さて、検査をしても数値的な異常がないにも関わらず炎症が続く状態を慢性炎症と呼ぶようで、これも確たる治療法はなさそうで、逆にいろんなメソッドが紹介されていたりするわけですが、割と数多く指摘されているのは絶食療法です。

絶食期間中、消化・代謝に負担のかかる固形物・コーヒーやお茶などは避けて、水を摂取するというものですが、自身は24時間のプチ断食をこれまで3回くらい実施してみました。

 

おそらく元来の自律神経失調傾向のため普段から空腹感に乏しいのに加え、症状が進行してからは膨満感など胃腸の不快感もあいまって、空腹でツライなんてことは全然ありませんでした。

確かに体は軽くなるし胃腸の調子もいっときよくなる感じはしましたが、それだけで完治という感じには乏しく、もう少しやり方を工夫したり、回数を重ねてみようかと思っているところです。

なお、長期の絶食をすると頭は冴えてくると思いますが、低血糖、不眠、体温低下などになる可能性があるのでご注意ください。

 

絶食療法の効能については、いろんな説明の仕方があると思いますが、胃腸との関連では消化・代謝にかかる負担をなくすことで胃腸の回復にリソースを注ぐ効果は大きいのかなと思います。

1日三食+間食といった食生活だと胃腸が常に休まらないので、胃腸が不調になったら食を控えて、体内のエネルギーを消化・代謝ではなく回復にあてる、というイメージです。

犬や猫、野生の動物も調子が悪いときはエサを食べずに静かにしているわけで、食事量が減って騒いでいるのは人間くらいなものなのかもしれませんね。

このほか、絶食状態は神経過敏の緩和にも効果があるようで、腰痛とか繊維筋痛症といった症状でも行われることがあるらしく、慢性前立腺炎や間質性膀胱炎では神経過敏のケースが多そうなので一定の効果はあるのかもしれません。

また、胃腸を空にすることで骨盤や腰椎への物理的な負担を軽減する、という効果もあるのでしょう。

 

かくいう自身が絶食で完治したというわけではないので、絶食に絶大な効果がある、とは現時点では言い難いですが、胃腸や膀胱を休めて回復を促すというのはやってみても損はないかもしれません。

もとより、成長期を過ぎたら1日三食というのも多すぎ、という指摘もあるので食事に対する意識改革も必要なのかな、と。

 

◆重曹水の効能は?

ちょっと前から注目しているのは重曹水でして、これは民間療法的な感じもしますが、間質性膀胱炎を診ていただいた主治医も「重曹水を飲むというのもあるんだけどね」的なことをチラっとおっしゃっていたので、頭にひっかかっていました。

重曹水にどういう効果があるのかよくわからないのですが、想像するに一つは胃酸の中和で、ストレスで胃酸過多になったりした場合に重曹を飲むというのは割とよく聞くところではないでしょうか。

酸性に傾いた体内をアルカリ性で中和するということなのでしょうが、それが膀胱とどう関係するのか、しないのかは謎です。

尿pHとの関係があるのでしょうかね。

ただ、胃の緊張がゆるめば、腹部の張り感が軽減したりはしそうです。

 

この点、かなり勝手な想像ですが、重曹で胃酸を中和すればもしかしたら腸内細菌叢の回復の一助になることはあるかもしれないと思いました。

例えば、乳酸菌飲料などは「生きて腸まで届く」ことを売りにしている商品があるくらいですから、多くの菌は経口で摂取すると胃酸の強烈な酸で死んでしまうわけです。

菌の死骸でもこれを取り込めば腸内環境の改善には一定の効果があるとは言われていますが、ストレスで胃酸過多になると小腸・大腸にも胃酸が流れて腸内細菌が乱れるということはありえそうで、その結果、下痢になったり、腸内に炎症が起きるということはありえそうです。

 

潰瘍性大腸炎の治療では健康な人の便を浣腸で移植して腸内細菌叢を改善させることが検討されているようですから、腸内細菌叢というのはキーワードなわけですが、ストレスで胃酸過多となり腸内も胃酸で除菌されがちになるなら、重曹水を飲むことで胃酸を中和してやれば腸内環境の改善を間接的にアシストすることになるのではないか、と思うようになりました。

蛇足ですが、便移植というのもやはり浣腸のような方法でなされるようで、経口で便を摂取してもおそらく胃酸で効果が出にくいのかな、とくだらないことを想像しました。

まあ、そもそもストレス要因から距離を置くことが根本治療だと思いますが…。

 

重曹+クエン酸水というのは民間療法的な取り組みとしていろいろな解説があり、その効能についても議論があるようですが、個人的には注目している取り組みです。

ただし、過ぎたるは猶及ばざるが如しで、よさそうだと思って一生懸命にやりすぎると逆に不調になるかもしれませんので、これまた話半分ということでご了承ください。

 

なお、重曹水についてはガン治療にこれを活用できるのではないかという方もいらっしゃるようです。

膵臓癌では真菌の一種が関与しているという科学的論文もあることから、重曹でカビを撃退するという発想のようですが、これまた議論があるようです。

 

 

最近は強い症状こそ出ていませんが、大腸と思しき部位(や睾丸周辺)はじんわり痛く感じることがままあるので、これについて思ったことをつらつら書いてみました。

慢性炎症については漢方などの東洋医学にもおそらく深い知見がありそうですし、それ以外にもいろいろなアプローチがあろうかと思われます。

まあ、あれこれ考えれば考えるほど、ストレス要因となる環境を変えるというのがもっとも効果的なのではないかとは思うのですが。