前回の姿勢の話の続きですが、前立腺や膀胱の急所は腰椎5番とか4番とされていることからすると、背中の張り(脊柱起立筋とか多裂筋の緊張・収縮)が腰椎に負担をかける状態を改善するのがよさそうに思います。

 

反り腰、骨盤前傾状態というのはおそらく多くの場合、背中が緊張していることが多そうですので、背中をゆるめて腰の負担を減らしましょう、ということですね。

 

この辺については自身も時折、立位での前屈というのをやっていて、これは腰には結構よさそうな感じがします。

やり方は、立った状態からゆっくり上体を前に倒していって、腕までダラーンと脱力して頭がぶら下がる状態にする。

このとき、できるだけ脱力した状態でダラーンとすることがコツかなと思います。

腰を伸ばそうと反動をつけてグッグッと上体を押し込んだり、深いところまで体を曲げようとするのではなく、できるだけ脱力した状態でブラーンと状態が垂れさがるような状態にしたほうがよいと思います。

脱力するためには深呼吸、特に吐く息で緊張が抜けてくるので吐く息を長くとるような呼吸でやってみたらよいと思います。

 

やってみると、時折、どこかの胸椎(かその周囲の筋肉・腱とか?)がゴッゴッと鳴ったりもしますが、背中の緊張が抜けてくると腰の状態もよくなり、泌尿器系のトラブル改善につながるかもしれません。

 

また、単に前屈するばかりでなく、垂れ下がった状態で微妙にユラユラ揺れたり、ちょっとだけ体をひねったりしてもよいと思います。

イメージとしては、風が吹いてきたらユラユラ揺れるくらいの脱力感で前屈してみるのがよいんじゃないかと思います。

 

 

前屈と同じような効果がありそうなのはウ〇コ座りとかヤンキー座りと呼ばれているもので、「ヤンキー座り 健康効果」とかで検索すればいろいろ出てくるように、この姿勢も腰の緊張緩和にはよさそうです。

 

これもあえて背中を丸める(ゆるめる)ことと、骨盤を後屈させることで腰部への負担をリリースする効果があると思われます。

コツってほどではないかもしれませんが、緊張が抜けにくい人というのはこういう姿勢をとっていてもどこか緊張が抜けないことが多いので、これも深呼吸しながらやってみるとか、あえて意識的に背中を丸める、骨盤を後屈させる、といったことをするのもよいかと思いました。

どんな体操でも、雑にやるのではなく、丁寧にやるのは大事だと思います。

 

反り腰傾向の人というのは、いろんな姿勢をとっていても、どこか背中の緊張が抜けないような傾向があるかもしれず、寝ているときでも緊張が抜けていないとか、無意識の緊張が常に働いてしまっているかもしれません。

ですので、腰を伸ばす、というよりも背中をゆるめることで結果、腰の負担が減る、というイメージでやってみたらよいように思っています。

 

では、なぜ背中が緊張してくるのかというと、これはいくつもの要因がありえ、足首の問題とか、肩甲骨辺りの問題、心理的な状態とかも関与しそうなので、背中をゆるめて腰の負担を緩和するというのもあくまで対症療法的なのかもしれません。

 

体幹のねじれがあると左右差の問題もあるのでこれだけで万事解決とは言い難いですが、立位での前屈とウ〇コ座りは簡単にできる体操なのでオススメできそうに思いました。