抑鬱亭日乗 -35ページ目

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 薬局やスーパーでトイレットペーパーとティッシュペーパーが消えた。

 何らかの事情で皆が同時にこれらを購入したようだ。

 家にあるトイレットペーパーの在庫が多くの家庭で同時になくなるとは考えにくい。

 

 ここで疑問がわいてきた。

 家にあるトイレットペーパーを使い切った御仁はどうするのだろう。

 近くのコンビニ等で脱糞する。

 職場の便所で脱糞する。

 駅の便所で脱糞する。

 草むらで脱糞する。

 近隣住民の便所で脱糞する。

 携帯用トイレで脱糞する。

 庭で脱糞する。

 電車内で脱糞する。

 もう脱糞なんてしない。

 

 トイレットペーパーがなくなり、家で脱糞できない御仁は確実に存在する。

 脱糞後に尻を拭えないのは地獄である。

 万策尽きると左手に水をつけ、手のひらや指で尻を拭うしかない。

 

 どこかの誰かが家で安心して脱糞できるように、小生はモノの買い占めをしない。

 ボールペンの芯を購入する場合でも、いくつか残して購入するようにしている。

 少しだけ想像してみよう。

 誰かが安心して家の便所で脱糞するシーンを。

 

 どの薬局へ行ってもマスクを購入できない。

 「本日は売り切れました」、「入荷の予定がありません」等々。

 数億枚を生産するという報道はフェイクニュースか。

 

 不思議なことに道行く人々は皆、マスクを着用している。

 世の御仁はどこでマスクを購入しているのだろう。

 新型コロナウィルスの報道がされた時に買い占めたのだろうか。

 常時マスクを備蓄し、不測の事態に備えているのか。

 

 この騒動に便乗して松本清が抱き合わせ販売を強行した。

 マスクと栄養ドリンク等を一体の商品として販売し、暴利をむさぼった。

 アコギな商売である。

 このご時世にこのような卑劣な商売は許されない。

 

 医療や福祉関係者に優先的に販売し、売れ残りを平民に売ってもらえないだろうか。

 一度の使用で廃棄せず、鍋でグツグツ煮込んで煮沸消毒し再利用すればよい。

 2月29日でジュンク堂書店京都店が閉店する。

 月月火水木金金のような生活なので、29日に店舗へ行くことができない。

 何とか昨日、行くことができた。

 ここへ来るのはこれが最後である。

 

 木製の本棚は歯抜けの状態である。

 店は売れた書籍を追加で注文していないのだろう。

 売れない分野は撤去されて1冊もない。

 撤退準備を進めつつ、営業している。

 

 京都から本屋が次々と姿を消した。

 アバンティブックセンターは本屋ではなくなった。

 近鉄に入っていた旭屋書店も撤退した。 

 進駸堂は高校生の頃にぶっ倒れて消えた。

 河原町通にあった古本屋はこの15年でほとんど消えてしまった。

 

 京都から文化の香りがまた一つ消える。

 職務上の事情により、80代の御仁と話をした。

 80代とは思えないエネルギーを発していた。

 

 医療費の話になると、その御仁は末期のガン患者であることを話し始めた。

 2020年の東京オリンピックを見ずして死ねないという。

 ガン患者とは思えない人物である。

 

 「ワシ、ガンでもうすぐ死ぬねん。ムフフフ。

  すい臓にガンができたみやいやけど、気付かへんだわ。

  腹ん中、腫瘍だらけで医者が治療できひんゆうてるねん。

  治療費が高こうつきまんにゃわ。ムフフフ。

  治療ゆうても治らへんにゃけどな、グワアハハハハ。」

 

 死期が迫りつつあるとは思えない程、元気である。

 50歳近く年下の抑鬱気味の小生の方が元気がない。

 避けられない「死」を意識すると、エネルギッシュに生きることができるのだろうか。

 目前に迫る「死」は恐ろしくないのだろうか。

 もう、そんなこと考えないでいられる境地に達したのだろう。

 ケツの青い小生は希死念慮を持ちつつ「死」が怖い。

 先日、槇原敬之氏が覚醒剤取締法違反の容疑で逮捕された。

 詳細を把握できていないが、2年前に住居で覚醒剤が発見されたことが契機となった。

 時間をかけて念入りに捜査し、逮捕に踏み切ったと考えられる。

 

 小生は驚いた。

 1999年の1度目の逮捕より驚いた。

 またおクスリをやったのか。

 現在、本人は「おクスリをやっていない」と主張している。

 個人的にそれを信じたい。

 

 槇原氏は小生が子供の頃に売れた。

 電視台で「どんなときも~どんなときも~・・・」とピアノを弾いて歌うお兄さんだった。

 槇原氏はそれからも売れ続けたものの、1999年におクスリで逮捕された。

 

 しばらくどこかに潜伏した後、活動を再開した。

 小生は1度目の逮捕以後に公開された作品が好きである。

 1度目の逮捕以前は商業音楽的なラブソングばかりであったが、その後は音楽の方向が少し変わった。

 その新たな方向性が個人的な音楽の嗜好に合致した。

 

 槇原氏の「おクスリはやっていない」を信じたい。

 おクスリをやってしまったとしても、小生は槇原氏の音楽が好きである。