電視台を視聴していた。
1900年頃の映像をカラー化した番組である。
今から100年以上前に英国で撮影された。
カメラは当時の休日を撮影し、庶民の様子が写されている。
当時の生活は厳しかったようだが、人々は余暇を楽しんでいる。
カメラの前で笑う子供。
酒を呑んだのか、ロバから2度も落ちる婦人。
それを見て笑う隣人。
当時の大勢の人が映っていた。
2020年。
この映像に映っていた人々は全員、この世にいない。
映っている人の名前は誰もわからない。
しかし、映像に記録されている全員はこの時代に確かに生きていた
どこの誰だか分からないが、確かにこの世に生きていた。
映っている人全員にその一生があった。
皆、その生涯を終えている。
この世に生を受けると、死から逃れることはできない。
カネを持っていようが、社会的地位を手に入れようが死から逃れることは誰もできない。
そして、忘れ去れててしまう。
自分が生まれる前からこの世があり、死後もこの世があり続けることが不思議である。
自分は何をしにこの世に生まれてきたのだろう。
答えのない疑問に今日も苛まれる。