抑鬱亭日乗 -20ページ目

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 近所の小学生と立ち話をした。

 その御仁はこの4月から4年生である。

 小学校4年から英語を習う旨が過去に報道されていたように思う。

 

 小生「4年生から英語習うん?」

 その子「3年生からやってるんやでぇ」

 

 早い時期から英語にふれるのは英語習得の一つの方法かもしれない。

 その英語を習った時間と同じ時間を日本語の習得に当ててもらいたい。

 

 小生は英語より日本語を先に習得すべきと考えている。

 日本語を読み、日本語で文章を書く訓練を十分に重ねた上で、外国語を学んではどうだろう。

 小生は英文和訳と和文英訳の厳しい訓練を受け続け、ある程度のレベルに達した。

 英文和訳、和文英訳をするには、日本語がその基礎となる。

 

 日本語を先に習得すべきという考えは古いのだろうか。

 

 

 本日、墓参を計画していたが、中止にした。

 

 起床すると、10時半であった。

 墓参は午前中に決行することにしている。

 午前中に墓参りに行くと、他人の墓参りの様子を見学することができる。

 

 般若心経を唱える子孫。

 犬を伴って墓参する子孫。

 遠い親戚に出くわす偶然。

 小生の親が子供の頃から知っている御仁。

 団体で墓参する子孫。

 

 本日は風が強く、夕刻から雨が降る予想である。

 予報によれば、明日も引き続き雨が降るらしい。

 彼岸の時期を過ぎてから、墓を訪れようか。

 先日、休憩中にNHKのBSを視聴していた。

 チャーリー・チャップリンが監督、制作をした『モダンタイムス』が始まった。

 小生はチャップリンが好きで、安価なチャップリンのDVDを所有している。

 『モダンタイムス』を観たのは15年ぶりくらいである。

 

 初めて観た時はチャップリンが資本主義社会をコミカルに批判することが印象に残っていた。

 だが先日、久しぶりに視聴した時に15年前とは異なる点が気になった。

 

 映画が公開されたのは1936年である。

 映画には出勤する大勢の人が映っている。

 地下鉄からも人々が仕事場へ向かう。

 

 映画に映っていた労働者は全員、この世にいないに違いない。

 映し出される全ての人がこの世にいない。

 90代で2年前に他界した祖母は1925年生まれである。

 祖母が子供の頃に公開された映画に映る大人は現存しないと考えてよかろう。

 

 映画で労働者として映っていた全ての人にそれぞれの物語があったに違いない。

 映画公開後から死去するまでどのような体験をしたのだろう。

 幸福に生きられたのだろうか。

 

 映画の内容より、映っている全ての人のその後の物語が気になった。

 職務上の事情により、カネモチと話をした。

 その御仁は多くの土地、建物を所有し、これらを貸してカネを得ている。

 寝ていてもカネが入って来る夢のような生活である。

 

 ビルのワンフロアが空いたので、賃借人を募集した。

 その募集に精神科医がそこで開業したいと応じた。

 しかし、カネモチはその話を断った。

 

 「精神科に貸すのん、イヤやん、イメージ良くないやん」と呟く。

 正面にいる小生は10年以上、精神科の世話になっている。

 小生は「そうですかぁ」としか言えなかった。

 

 その御仁は「精神科」に良いイメージをもっていない。

 精神科に通院したことのない御仁は同じような感覚であろう。

 この感覚が世間の相場なのかもしれない。

 精神科に通う前の小生も同じような考え方だったように思う。

 患者が何をするかわからない、突然、暴れ出すかもしれない等々。

 

 精神科に通うようになってから、小生の精神科へのイメージは大きく変わった。

 患者は内科や外科、皮膚科、眼科等と様子は変わらない。

 待合室は他の科よりも静かである。

 精神科に行ったことがないが、内科に通う危険人物は世に数多く存在するのではなかろうか。

 市役所にて大声で喚く御仁、JRの職員氏に暴言を吐く御仁、危険運転を繰り返す御仁。

 

 大勢の御仁が納得する根拠なき偏見は恐ろしい。

 近畿地方に出されていた緊急事態宣言が近く解除されることとなった。

 飲食店は午後9時までとする等、一部のの制約はある。

 飲食店等、商売している御仁はまだ苦しい状況が続く。

 

 関西圏の緊急事態宣言の解除は時期尚早である。

 京都はおよそ1週間、新規感染者数は一桁で推移している。

 大阪では一時期よりも新規感染者が大きく減少しているが、新規感染者は毎日数十名いる。

 一桁になるまで待ってはどうだろう。

 

 新規感染者が増えると、緊急事態宣言を発令し、ある程度減ると解除する。

 今の状態ではこれを繰り返すだけであろう。

 ワクチンの接種が始まったが、スケジュールは未定と解してよかろう。

 小生の筋肉にワクチンをぶち込むのはいつのことになるだろう。

 

 このような状態がまだ数年続きそうな気がする。