眺め | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 パラレルワールドは実在するのか。

 時々、このような疑問を強く抱く。

 いくら考えても答えは出ない。

 

 小生は夢の中で「これは夢だ」と気付くことがある。

 昨晩から今朝にかけて視た夢で「これは夢だ」と気付いた。

 走行する列車に乗り見たことのないような美しい海を眺めているという内容の夢である。

 

 小生はある時に夢であることに気付くが、意識を覚醒させないようにし続けた。

 そうすると、夢が自分の意志にかかわらず、進行し続ける。

 列車は停車駅で止まり、新たな客を乗せる。

 向かいに見知らぬオッサンが座り、その短い脚で小生の脚をはさむ。

 この時も意識ははっきりとしている。

 

 このような夢を見るたび、パラレルワールドの存在を意識してしまう。

 夢における自分は現実世界と同時並行する別の世界にいるのではないか。

 科学的にはパラレルワールドなど存在せず、夢は脳の産物に過ぎのだろう。

 

 この疑問が解決する日を楽しみにしている。