15年 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 2007年に精神疾患を罹患し、15年が経過した。

 原因はよくわからないが、もう少し器用な性格であれば罹ることはなかったのかもしれない。

 数年で治る病らしいが、まだ格闘している。

 治療の終了はまだ見えない。

 今生限りの苦しみなので、死ねば治る。

 

 病にかかった頃は自分が15年も生きることを想像できなかった。

 脳内は常に「死」という漢字に支配されていた。

 何かを契機に自死してもおかしくない状態であった。

 今もそれはぼんやりと続いている。

 

 あの頃から15年。

 これからの15年。

 あと15年も生きることは想像できない。