電子 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 先日、ICOCAを購入した。

 ICOCAとはJR西日本が発行するICカード乗車券である。

 小生はこれまで頑なにICOCAの購入を拒否し続けた。

 

 理由は単純明快である。

 ICOCAの購入時に500円がJR西日本に巻き上げられる。

 その500円が惜しいのだ。

 物価が高騰すると、貨幣の価値は下落する。

 物価が上昇すると現在の500円は過去の500円よりも価値が下がる。

 学部生の頃からインフレターゲット政策で軽いインフレが起こることを予想していた。

 

 しかし、予想外の事象が発生した。

 切符購入の際、小生はあらかじめ小銭を出して券売機に並ぶ。

 だが、ICOCAを持たない高齢者は券売機に来てから上を見上げて切符を購入する傾向にある。

 小生はそれで電車に乗り遅れた。

 

 改札口で多くの機械がIC専用になってしまった。

 改札口から出るには、乗車券を通す機械でないと出られない。時間がかかる。

 近年、なぜか数台の券売機が「利用停止」と表示され、切符の購入にストレスと感じるようになった。

 ICOCAを浸透させるJR西日本の陰謀であろうか。

 

 このようにして小生はICOCAを購入せざるを得なくなった。

 2005年頃、電視台のCMで仲間由紀恵が登場した。

 「ICOCAで行こか、タッチしてイッコカ」を頑なに拒み続けたが、ついにJR西日本に屈した。

 

 そのCMはここから。

 ICOCAイコカ CM JR西日本ICカード - YouTube