輪 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 幼少期からそれが苦手であった。

 成人してもそれは改善できなかった。

 そのまま現在に至る。

 過去より悪化しているようにさえ思える。

 解決せねばならぬ課題であるが、解決できそうにない。

 

 小生は大勢のヒトが集まる場で人の輪に入ることができない。

 決して他人を嫌悪しているのではない。

 自然と人の輪に入り、会話することが著しく困難である。

 コミュニケーション能力が欠落しているためである。

 

 明日、諸般の事情により、人が大勢集まる場所に単独で行かねばならぬ。

 顔見知りの御仁は数名いるが、雑踏で発見できるとは限らない。

 多くの御仁にとって新たなビジネスチャンスを得る機会であるが、小生には苦痛である。

 酒があるなら呑みまくり、酩酊すれば何とかなりそうだが、酒は振舞われない。

 

 数時間だけ社交的な人間を演じるしかない。

 そのような器用なことができるかどうか疑問である。

 ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁあああ。