巨塔 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 5月の連休中のできごとである。

 3カ月ぶりに会った御仁と飯を喰っていた。

 

 その御仁は多くの映画やドラマを視聴している。

 そのなかで、山崎豊子の話になった。

 山崎豊子で有名な作品は『白い巨塔』や『沈まぬ太陽』であろう。

 

 その会話で小生の教養のなさが露呈した。

 対等に話せない自分を恥じた。

 

 小生はドラマは視聴せず、たまに映画館へ行く程度である。

 娯楽の基本は読書である。

 読書は関心のある分野に集中しがちである。

 その分野に山崎豊子はエントリーしていない。

 

 飯を喰った後、その御仁と書店へ訪れ山崎豊子の『白い巨塔 全5巻』を購入した。

 

 小生は豊子に狂った。

 こんなに面白いものがあるのか。

 なぜ、これまで読まずにいたのだろう。

 

 風雪を耐えている作品はそれなりの理由がある。