憧れ | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 先日、職務上の事情により、バブル期の話を聞いた。

 

 相手は1980年代後半に20代を過ごした御仁である。

 その御仁は20代で億単位の資産を手にしたという。

 スーツの購入はサイズの合ったものを値段を見ずに終えた。

 ブランド物を野菜を買う感覚で買いあさる。

 しかし、ある時期を境に億単位の資産は下落したと落胆していた。

 

 小生は幼少期がバブル期だったため、バブルの記憶はほとんどない。

 小学校低学年でバブルは崩壊し、中学か高校の頃に金融機関が破綻した。

 景気がいいという状態を経験したことがない。

 

 このようなバブル期の話を聞くたびに、バブル経済に憧憬の念を抱く。

 この頃の世相はどのようなものだったのか。

 人々は自信に満ちていたとも聞く。

 

 今、株式市場と仮想通貨市場にカネが集中している。

 実は現在進行形でバブルが形成されているのではなかろうか。

 

 泡はいつかはじける。