3学期 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 小学校5年・6年時の担任の先生と今でも年賀状のやりとりをしている。

 もう20年以上続いている。

 お互いにやりとりを止めるタイミングを逸したような気がする。

 

 当時30代だった先生は、現在、校長を務めている。

 年賀状に今年の3月で定年を迎えると記されていた。

 あの若くて情熱的な先生が定年を迎えると知り、時の流れの速さに驚く。

 

 先生は、学校の先生になるために生まれてきたに違いない。

 親向けの学級通信に「教育はロマンだ」と述べていた。

 

 諸般の事情により、長く教育機関に在籍したが、この先生を超える教育者に会うことはなかった。

 この先生に薫陶を受け、数名のクラスメイトが現在、教員となっている。

 先生は生まれる前に職業を選択したとしか思えない。

 

 その先生があと3ヵ月で引退する。

 現役を引退するにはまだ早い。

 できれば、70歳までは教育に携わってもらいたい。