開発 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 子供の頃に友達とよく遊んだ地域が開発により、消えた。

 古い建物やいつからあるのか分からない祠、狭い路地。

 先祖代々受け継いできた土地等が、更地になってしまった。

 

 経済発展の裏にこのような出来事が日本中にあったのだろう。

 「経済発展」という魔物がエラい御仁に憑依しているのだろう。

 

 消えたあの場所は脳内でしか存在しない。

 今でも夢の中に出てくる。

 鮮明な記憶は忘却しないのだろうか。

 

 時々、あの場所にアクセスする。

 グーグルビューとは便利なものだ。

 2010年に撮影されたようだ。

 こちらもいつ消去されるかわからない。