10年ほど前に京都の丸善が閉店した。
梶井基次郎のレモンが有名である。
店内は落ち着いた雰囲気で申し分のないものであった。
質、量ともに素晴らしいが、資本主義社会の押し寄せる波ののまれてしまった。
数ヵ月後、そのビルはカラオケ屋に改装された。
どうなったのか、カラオケ屋に客として入ってみた。
エスカレーターがそのまま使用されているだけで、何もかもが姿を変えてしまった。
原型をとどめていなかった。
一室で友人と二人でミスチルを6時間、歌い続けた。
その丸善が帰ってきた。
まだ訪れていないので店内の雰囲気はわからないが、近いうちに出かけてみたい。