笠井奈津子『甘い物は脳に悪い』(幻冬舎新書、2011)を読了した。
刺激的なタイトルに惹かれて衝動買いし、数時間で読了。
奇抜な書名で、一稼ぎしようとしたのだろうか。
惜しいことに内容とタイトルが乱視のようにしっかりと定まっていない。
読了後、この本のタイトルをつけてみた。
「甘い物は脳のパフォーマンスを最大限に引き上げられない」とでもいうべきか。
甘いものは脳に悪いのではなく、その活動を阻害する一つの要因となりうると解釈した。
甘いものを摂ると、一時的に血糖値が上がり、精神が高揚するような状態となる。
しかし、その糖分を分解するためにインスリンが分泌される。そして血糖値が下がり、疲労感をおぼえて甘い物を摂取する前よりも、血糖値が低くなるという。
甘い物を摂ることで脳のパフォーマンスを上げるという常識に疑問符をつけている。
そういわれるとそうなのかもしれない。
甘い物を摂取したからといって、仕事や勉強がはかどっただろうか。
このようなときは良質のたんぱく質を摂取せよと著者は言う。
枝豆、豆腐、魚の乾物等・・・。これじゃ麦酒のツマミじゃないか。