昨日の夕刊で作家で精神科医でもあった北杜夫さんが鬼籍に入られたことを知った。
享年84歳。
一人の文化人がまたこの世を去った。
北杜夫さんの文章が好きだった。
ユーモアがあり、端々に卓越した知性を感じさせる文章が次々と紡ぎだされていた。
どくとるマンボウシリーズは何度読んでも飽きない。
先月だったように思うが、『どくとるマンボウ最後の大ばくち』(新潮社、2011年)が出版され、購入した日に読了した。人生最後の躁状態でギャンブルに興じていた頃のことが描かれていた。
私が所有する北杜生さんの書籍は45冊。
『どくとるマンボウ青春期』は何度読んでも面白い。