こんにちは。

寺庭のたまごです。

こちらの記事は前回の記事の続き、

質疑応答の時間を振り返ります。


前回の記事、講義編はこちらです。


ニ、質疑応答

講義をじ・・・と

聴いて下さっていた生徒さん達。





先生(和尚の恩師)
「では、質問ある人、いませんか。

感想でもいいですよ。」


穏やかで優しい声が教室に響きます。



先生「今日は10月19日だから、

出席番号10番と19番の人に、

質問してもらおうかな」


先生の軽快な呼びかけは、

その後も

「では○○さんはどうですか」

と、

質問や感想のリレーが続いていきました。



そして・・


先生「文秀さん、

これから進路を決める生徒達に向けて、

何かお言葉はありますか?」



和尚「そうですねぇ・・。」


一瞬考える和尚。


和尚「私の大学時代の先生が、

こんなお話をしてくれました。



過去は変えられない

今の行動一つ一つで

未来を手繰り寄せている



どんな未来を導きたいか、

そのために今どんな行動をとるか、

だと思います。」






先生「田中和尚さん、

本日は授業ありがとうございました!」



・・・



無事に授業が終わり、

控室に戻る和尚。


と、そこへ


先程の質疑応答でも質問して下さった

生徒さんがまた質問をして下さいました。





生徒さん「ゼロの存在を仏教ではどう証明しますか?」




和尚「ゼロを証明するには・・かぁ。


ゼロがなければ

一やニや三は存在しないのです。

相互関係で成り立っています。


だから一の中には

ゼロも含むし、

五も七も含みます。



講義でもお話した、

一即一切(いちそくいっさい)に通じます。



一つの存在がすべてを反映していて、

すべては一つ一つを反映しています。


相互作用しているんです。


ゼロだけを考えるといけないんですね。」



生徒さん「分かりました。
ありがとうございました。」



こちらこそ、熱心にお話を聴いて下さり、
ありがとうございました!


・・・


恩師と和尚は、玄関で記念撮影し、

お礼と別れの挨拶をして

日星高校を後にしました。



そして学校が終わった後、

先生はわざわざ善福寺までお越し下さり、




まとめの時間に生徒さんが書かれた、

感想や質問のメモを届けて下さいました。




生徒さん32人分のご感想・ご質問。




お時間はかかるかと思いますが、

今、お一人お一人にお返事をしております。









授業はあっという間の時間でしたが、

このようにお一人お一人と意見交換のできる、

貴重な機会をいただきました。



和尚さんとしての仕事は、

お葬式や法事でお経をよむこと、が

とかく目立ちがちですが、



和尚さんは仏教という、

幸せへの道標(みちしるべ)を

率先して、学び、実践していく、

先達(せんだつ)だということ。




そんなことを感じた寺庭でしたイチョウ




長くなりましたが、

ここまで読んで下さった皆様、

ありがとうございました。


先生、ありがとうございました。