こんにちは。
 
 寺庭のたまごです。
 
 
一気に寒さがやってきましたね雪の結晶びっくり
 
 
 
そんな今週、
 
ホットな出来事が。
 
 
 
なんと、
 
日星高校へ出張授業
 
 
をしてまいりました。
 



日星高校はご存じの通り、
 
舞鶴の私立高校で
 
カトリックの学校です。
 
 
 
 
実は、日星高校の前校長先生は、
 
和尚の小学4年生時代の恩師で、
 
 
 
 
今回宗教を学ぶ授業の一環で、
 
仏教代表として
 
和尚を選んで下さったのです。
 
 
卒業しても、こうして連絡をして下さる先生、
 
大変有難く、光栄です。
 
 
精一杯いい授業ができるよう、
 
全力を尽くします!
 
 
 
 
 
 
授業ということで、
 
いつもの法話とはまた違い、
 
カッチリした内容で、
 
未来にはばたく学生に
 
仏教を語ります。
 
 
授業は
 
講義30分、
 
質疑応答15分、
 
まとめ(生徒さんが感想を記入する時間)5分
 
の計50分。
 
 
 
入念に内容を吟味して、
 
ドキドキしながらも
 
いざ、日星高校へと向かいました。
 
 
 
ブログを読んで下さっている皆様も、
 
高校で授業を聞くように、
 
楽しんで読んでいただけたら
 
幸いですニコニコ
 
 
\ それではまいります /
 
 
自己紹介
 
 
〜いきなり中略〜
 
私は元々
 
お坊さんの家の子ではありません。
 
小学4年の夏、
 
おばけは本当にいるのか
 
家のすぐ前にあるお寺の和尚さんに
 
お話を伺ったのが始まりです。
 
 
 
「おお、お坊さんになったら
 
おばけが見えて見えて仕方ないよ。」
 
 
今となっては嘘なのですが笑、
 
和尚さんはそう言って、
 
お経を教えてくれるようになり、
 
それをきっかけに
 
仏門に入りました。
 
 
 
一、講義
 
皆さんは今回の授業の前に、
 
お釈迦様の一生を学ばれたかと思います。
 
 
お釈迦様は亡くなる時、
 
このような言葉を
 
お弟子さん達に遺されました。
 
私の肉体を見る者が
 
私を見るのではなく
 
私の教えを知る者こそ
 
私を見る
 
 
 そんなお釈迦様の遺した
 
仏教の教えとは・・
 
 

 

 

 仏教とは?
 
成仏(生仏)を説く
 
 
亡くなってから"仏"と呼ばれるのではなく、
 
生きている間に善行を積み、
 
生仏(いきぼとけ)を目指す。
 
 
それが仏教です。
 
 
 
 
 
 そして、
 
仏教には様々な宗派があり
 
善福寺は禅宗(臨済宗)です。
 
 
禅宗の仏の捉え方は、
 
 
見性成仏
けんしょうじょうぶつ
 
 
どこか遠くにいる仏を見るのではなく、
 
自分の心の中の仏と一つになることです。
 
 
 
 
 
天上天下唯我独尊
 
てんじょうてんげ
ゆいがどくそん
 
 
そしてお釈迦様は生まれた時、
 
この言葉を発しました。
 
(お釈迦様は、
 
生まれた瞬間から言葉を話せるのでした。)
 
 
意味は、
 
私はこの宇宙に
ただ一人の尊い存在。
 
私より尊いものはいない。
 
同じように、
 
この世に生きる一人一人が
唯一無二の尊い存在。
 
皆が尊い。
 
 
 
その精神を表した言葉を 
 
紹介します。
 
 
一葉落ちて
 
天下の秋を知る
 
一即一切
 
 
"ひとひらの葉っぱが落ちる"、
 
ただそれだけで秋を表現している
 
たった一つの存在が
 
世界を変える
 
 
という意味です。
 
 
 
例えば指を一本出した世界と・・
 
 
 
指をひっこめた世界。
 
個人のたった一つの動作で、
 
世界は変わるんです。
 
 
 
慈悲
 
いつくしみ
 
 
・・とは言っても、
 
これまでみてきた言葉では、
 
実際に悲しんでいる、苦しんでいる人に
 
寄り添う言葉になりません。
 
 
仏教が2500年の歴史を経て
 
今の時代も語り継がれているのには、
 
この慈悲という考えが
 
根づいています。
 
 
 
 
お釈迦様がお亡くなりになる前、
 
ほとんどのお弟子さん達は
 
お釈迦様に最後の挨拶をしに来ました。
 
 
 
けれど、ダンマラーマというお弟子さんは
 
「私は忙しい」
 
と言って、
 
一向に来る気配がありません。
 
 
 
 
そこでお釈迦様は
 
ダンマラーマを呼んで、
 
忙しいと言ったその真意を聞きます。
 
 
 
 
ダンマラーマは、こう答えました。
 
 
「私はまだ悟りに達しておりません。
 
お釈迦様が涅槃(ねはん)に入られる前に
 
解脱に達したいのです。
 
それで忙しいのです。」
 
 
※涅槃とは、一切の煩悩から解き放たれた
 
不生不滅の境地のことです。転じて、
 
お釈迦様がお亡くなりになることもさします。
 
 
 
お釈迦様はそのダンマラーマの言葉を聞いて、
 
 
「サードゥ、サードゥ、サードゥ」
 
すごい、すごい、すごい
 
 
と、ものすごく喜びました。
 
 
大事な人が亡くなる時、
 
そのお別れに立ち会えない時も
 
あるかと思います。
 
 
そんな時、このお話を
 
慈悲をこめてお話ししています。
 
 
 
 
 最後に、
 
お釈迦様が一番大事だと説かれた
 
仏教の教えがあります。
 
 
それは
 
 
諸悪莫作
 
衆善奉行
 
しょあくまくさ
 
しゅぜんぶぎょう
 
 
悪いことをせず、
 
善いことをしなさい
 
 
「言葉だけなら3歳でも言える、
 
簡単なことですが、
 
80歳でも実際にやってみるのは難しい。」
 
 
と、お釈迦様が亡くなった後、
 
道元禅師もそう、
 
おっしゃっています。
 
 
 
悪いことをせず、善いことをする
 
 
これを実践し続けることが
 
仏の道なのですね。
 
 
 
 
ニ、質疑応答
 
 
講義が終わり、質問タイムになりました。
 
 
 
・・ですが、
 
長くなったので、次の記事に続きます。