柴又女子大生放火殺人事件②~犯人像~ | 全曜日の考察魔~引越し版

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犯人像

粘着テープが持ち込まれていたことから計画性がうかがえる。人目に付く時間帯の犯行などから様々な説が流れている。

顔見知り説

父親のスリッパが2階にあったことから、顔見知りの人間を家に招き入れた可能性がある。
犯行が人目につきやすい夕方に短時間で行われている。
遺体上半身に頭から夏用の薄い掛け布団が掛かけられていた。

ストーカー説

留学の2日前に起きた犯行から考えられる。ただし、暴行された形跡がない。
事件発生約10日前の1996年8月末、午前0時頃、送別会からの帰宅途中、男に後をつけられたため駅まで戻った。

強盗説

引き出しが荒らされ1万円が無くなっていた。しかし、洋服ダンス内の預金通帳、留学のためのリュックサックにあったトラベラーズチェックや現金など十数万円は手つかずだった。

家からなくなったもの

旧1万円札(1986年まで発行された聖徳太子の肖像入りの紙幣) - 父親が1階居間の戸棚の引き出しに1枚だけ保管していた。現場検証で、戸棚の引き出しに物色された跡があり、その紙幣だけが見つからなかった。 
 

現場近くで見られた不審者

この事件では“不特定多数の不審人物ら”が、地域住民によって目撃されていた。

  • 亀有署捜査本部が発表した犯人情報によると、容疑者は年齢30代後半ぐらい、身長160cm程度のひ弱なサラリーマン風の男だったという。当日の服装は黄土色のレインコートに、黒っぽいズボン姿。この男は事件発生の僅か45分前、雨が降る中で外で傘もささずに小林家の前に突っ立ち、表札をじっと見つめていたという。
  • この男と同一人物かどうかは不明だが、午後4時半頃には、手に白い手袋を付けた20~30代ぐらいの男が、小林さん宅近くから柴又駅方面に向かって走り去って行く姿も、地域住民によって目撃されていた。この男は雨が降っていたにも拘らず、傘もささずにビショ濡れの状態だったらしい。8月の蒸し暑い時期なのに、手袋を付けているのも異常に不自然で目立っていたという。
  • また、午後4時頃には、黒い傘をさしてショルダーバッグを持った怪しい中年男が、小林さん宅近くで用も無く突っ立っている姿が目的されていた。よく特徴の似た男が、その日の朝、隣駅の京成高砂駅近くで、通りすがりの主婦に「柴又3丁目」への行き方について尋ねていたという。
  • さらに、その人物とは別の50~60代ぐらいの不審な中年男が、やはり事件発生時に小林さん宅前に居たという目撃情報もあった。
  • 事件発生の数日前には、20代後半ぐらいの男が手にライターを持って、現場付近をうろついてる不審な姿も目撃されていた。男は被害者宅近くの掲示板付近で「ふざけんな、ぶっ殺すぞ!」と大声で叫んだり、軍歌を歌ったりした後、自転車に乗って走り去って行ったという。
  • 事件3日前の正午には、40歳ぐらいの男が小林家周辺の近隣住民宅を訪ねて回り、その内の何軒かに強引に入り込もうとして家人に追い出されるなどといった不審者騒動も起きていた。その男も、やはり手にライターを持ってカチャカチャいじっていたという。

この様に、本事件では特徴も年齢層も異なる複数の不審な男達が多数目撃されている。

警視庁が公開した不審人物

  • 2018年9月、警視庁は事件当日の午後3時55分頃に被害者宅の玄関先で目撃された、黄土色のコートに黒っぽいズボンを身に着けた男のイラストを公開した。男は身長約160センチで体格は中肉~やや痩せ型、雨にも拘らず傘を差さずに被害者宅を見つめていた。この男はこれまでの捜査で唯一、足取りがわかっていない。
  • 2021年8月には、同日午後3時30分頃に事件現場南側の交差点で目撃された、黒色傘をさして立つ男のイラストも公開された。男は身長150~160cmで体格は痩せ型、服装は2018年に公開された男のものと似ていた。警視庁は2名が同一人物の可能性が高いと判断しており、広く情報提供を呼び掛けている。