東電OL殺人事件②~疑惑の男~ | 全曜日の考察魔~引越し版

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事件の謎と疑惑の男

この事件は不可解な謎が存在していました。それは渡邊さんの定期券入れが渡邊さんと縁のない巣鴨の民家で発見された事です。

そのことがきっかけで、あるジャーナリストが目を向けた人物がいました。それが釜田和夫(仮名)という人物で、このジャーナリストの調査で数々の証言が挙がっていることが分かっています。疑惑の男はひものような生活をしており、事件直後に円山町から姿を消し、ゴビンダさんの判決が確定するとまた円山町に戻ってきた人物です。丸山町から姿を消し、どこにいたのか。巣鴨にある友人の板前の家です。この板前は80年代に服役していた際に、刑務所で疑惑の男と知り合ったという。調べてみると、事件当時は巣鴨駅前の寿司店に勤めていた。そして、板前は定期券入れが遺棄された場所とは数百メートルの距離にあるアパートに住んでいたこともわかった。

定期券入れが捨てられていたのは、豊島区巣鴨のS荘の庭先だった。その家主が97年3月12日に巣鴨駅前の交番に届け出ている。周囲は2メートルの高さの塀に囲まれ、何者かが外部から投げ入れたものだった。

警察は当初、ゴビンダさんが殺害後に定期券を払い戻そうとしたが叶わず、遺棄したと見立てた。ところが、一審では検察の主張は変わっていた。被害者の所持品にあったイオカードの使用履歴から五反田駅から190円区間の切符を買っていたことが判明。その範囲には、S荘の最寄駅である大塚駅、巣鴨駅があり、被害者がその周辺で紛失した可能性を検察は主張した。

しかし、裁判長は一蹴して、「定期券入れを遺棄した人物が犯行にかかわった可能性がある」と指摘した。

この釜田の存在をこのジャーナリストに知らせたのは、彼女が売春で得たとされる小銭を1万円札に逆両替していた居酒屋「K」の経営者で「巣鴨で(被害者の)定期券入れが発見されたと聞いて、釜田の仕業じゃないかとピンと来たんだ」と語っていた。

この人物は2011年当時すでに亡くなっており、事件直後には、警察の事情聴取にも応じていた。

しかし報復を恐れ、釜田のことは警察に話さなかった。疑惑の男は初対面のジャーナリストに包丁を突きつけるなど、その凶暴な性格は円山町に住む人々なら知っていた。そして、老人は警察に話さなかったことを悔やんでいた。

疑惑の男について

事件以前に彼女はひったくり被害に遭っており、それ以降急に疑惑の男は彼女が東電の社員だということを言いふらしています。そんな疑惑の男がよく着用していたのが黒のジャンパーです。

さらに疑惑を強める要因として、飲食店で吸ったタバコの吸い殻をビニール袋に入れて持ち帰っていた。DNAの採取を警戒していたのでしょうか。疑惑の男の血液型はO型です。

このジャーナリストは疑惑の男と直接会って円山町の料理屋の一室で話をしようとし、疑惑の男も面会に応じましたが疑惑の男は姿を現さなかった。このジャーナリストと釜田を引き合わせたK氏によると、疑惑の男はこのジャーナリストを刑事と勘違いし、「捕まってたまるか」そうK氏に話し姿を消した。

その他

Kに関すること以外では、この事件の前日に被害者が発見されたアパートのオーナーと彼女が二人で仲良く歩いている姿が目撃されていたり、円山町の雀荘で被害者と口論になった人物もいたが、誰もがこの事件と被害者について口を閉ざし続けていた。

さらに、このジャーナリストにこの事件や疑惑の男に関する情報を提供した人物はほとんどがすでに亡くなっています。

この事件の真実が明るみになることは、残念ながらもうないでしょう。