全日本東京倶楽部バンド -25ページ目

学校教育の在り方~受験制度を変えちゃえば?

昨日の続きで学校について書く。近頃有識者と呼ばれる人達が教育バウチャー券なるものの導入についてわりと声高に叫んでいるのを目にする。バウチャー券というと“食券を配り、その食券が使えるレストランなら何処でも食事できるから各自好きに食べて”というアレだろう。このバウチャー券を教育にどのように導入しようというのか知らないが、要は先生を選びたい!というニーズがあるということになるんだと思う。今は医療だってセカンドオピニオンは当然の選択肢だし、医者と並んで先生にはある意味人生を預けているわけだから、至極当然の成り行きだろう。

とにかく今の教育現場の混乱は、質の低い教師と無責任な保護者が原因なのであるから、その両者に自己責任を与えるという点において、結構イケテる制度かもしれない。なんか書き始めは否定するつもりだったのに書いているうちに支持者になってしまった(笑)。ともかく少子化で学校の定員にも余裕が出てくるんだから、これまでと同じやり方を押し通そうとするほうが間違っているだろう。教育制度改革は重要な政治テーマでもあるし、偶然にも昨日なんか会議をやってたね。

これからは大学全入時代に突入すると言われている。この際、受験制度を改革し、金で入れる学校を作るべきだろう。もっと言うならば金銭入学枠を全私立校(小学校から大学まで)の定員の半分まで認め、成績優秀な生徒には奨学金、馬鹿から(テストの点数に応じて)授業料ということにするのが良いだろう。この方法の優れた点は学歴社会を崩せるかもしれないことだ。現在の学歴社会は学校で何を学んだかではなく、どの学校に入ったかという入試時点での頭の良さで成り立っている。早稲田卒ということはあるレベルの頭の良さを保証しているわけで、大企業なんかは採用の際にほとんどその点を基準にしているといってよい。だから偏差値30でも早稲田に入れるということになれば、早稲田卒でも馬鹿がいるということになるわけで、そうなると人を評価する基準が変わることになる。より純粋に優秀さや人間性が重視されるようになり、教育の現場も変わることだろう。また馬鹿にも良質の教育を受けるチャンスが生まれるわけで、一石二鳥から五鳥ぐらいになるだろう。うちは金持ちだから勉強しなくても早稲田に入れるから勉強なんかしないよ、という奴も現れるだろうが、入ったところで勉強についていけないし、入っただけでは何の評価もされないことになれば意味がない。

学校経営の視点から見てもしっかりとした教育方針のもと、良い教師陣をそろえなければ馬鹿から金を集められないわけで、正しい競争原理が働くことだろう。評価が高まれば授業料をどんどん上げられるし、授業がダメならその学校はつぶれるわけだ。正々堂々と金を払って入学できれば、ある日紳士が現れて「金があれば入学できるよ」なんてこっそりとささやくこともなくなるわけ。